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馥郁とした古典的名演*ギーゼキング、カラヤン指揮フィルハーモニア管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

馥郁とした古典的名演*ギーゼキング、カラヤン指揮フィルハーモニア管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

通販レコードのご案内ギーゼキングの美質を引き立てていくカラヤンの巧みな指揮ぶりが耳に残ります。

GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」《英ロイヤルブルー金文字盤》GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」 ギーゼキングは、死去から半世紀を迎えた今なお、伝説のピアニストとして語り継がれてギーゼキングのレコードは何度も回を重ねて発売され、今尚倒産の危機に瀕していたEMIの屋台裏を支えてたと言っても過言で無いのではと思えるほど。最早、貴重な文化財という側面を持っているのではと接しています。ギーゼキングの演奏はそのしっかりとした古典的な造形や盤石な楽曲の構築、そしてヴィルトオージティに裏打ちされた艶のある陰影を醸し出す美音等が特色ですが、本盤の演奏にも見事にこのことが当てはまります。
 本盤は、聴けばギーゼキングの演奏は曲の分析力が明晰で、盤石な構築の上に繰り広げられるビロードのような美音、ここでは一音たりとも彼の美学から逸した音を聞くことはありません。当時の拙いモノラル録音ながら音質はかなり良い。録音プロデューサーのウォルター・レッグ等の技術の良さも光る。ニュアンスに富んだ繊細な音色と、多彩な表情の変化が如実に聴き取れる。その上、演奏技巧に欠点がない。曲の解釈においても迷いが無く、凄い速さで押し切る気分爽快の快演。ギーゼキングのピアノ書法は、卓越した演奏技巧により、いささかの曖昧さも残さずベートーヴェンを完全にリアライズする。ギーゼキングの凄まじいまでのテクニックに裏打ちされたピアノの音が、ベートーベンの精神にそのまま直結し、作品に肉薄して終楽章を迎えるあたりは見事という他はありません。
 そしてギーゼキングのピアノ・テクニックの素晴らしさに若きカラヤン(録音当時43歳/1951年)の感性が見事にマッチしたがっしりとした「皇帝」を聴かせている。カラヤンとギーゼキングのコンビで、この「皇帝」のほか協奏曲第4番ト長調作品58、グリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16、フランクのピアノと管弦楽のための交響的変奏曲、モーツアルトのピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 の4作品を1週間足らずで一気にレコーディングしている。彼らのエネルギッシュな取り組みには驚かされる。このギーゼキングとの協奏曲集はカラヤンのフィルハーモニア時代の総ての録音の中でも屈指の名盤です。何よりもギーゼキングのピアニズムが聞くものを圧倒します。この時ギーゼキングは既に56歳~58歳。決してもう若いとはいえない年齢です。しかし彼のピアニズムは衰えを感じさせるどころか、豪快なテクニックと円熟の極みともいえる音色を聞かせてくれるのですから凄い。

1951年6月、モノラル・セッション。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Beethoven – Walter Gieseking / Philharmonia Orchestra / Herbert von Karajan – Concerto No. 5 “Emperor” In E-Flat Major (Op. 73) For Piano And Orchestra – Columbia Masterworks ML 4623

プロダクト

レコード番号
CX1010
作曲家
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
ヴァルター・ギーゼキング
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
MONO
DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(220g), Stamper 6N/10N。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL CX1010 ギーゼキング ベートーヴェン・皇帝
GB COL CX1010 ギーゼキング ベートーヴェン・皇帝

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX-
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

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オーダーは 品番 / 34-5811
特別価格 1,650円(税込)
通常価格 2,090円

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強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集

強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集

通販レコードのご案内本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさ。

JP 東芝音楽工業(赤盤) AA8047 サンソン・フランソワ Chopin 24 PRELUDES/4 IMPROMPTUS《日本企画盤》JP 東芝音楽工業 AA8047 サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集&4つの即興曲集 Chopin 24 PRELUDES/4 IMPROMPTUS ピアノを弾く詩人とも評されたフランソワ。彼にもっともフィットしたのがショパンの演奏でした。
 演奏は天才フランソワだけに名演、卓越した技量を持ち合わせていたのは隠しようがないところですが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。フランソワの特徴は、ムラ気なことであった。気分が乗らないときの演奏は、呂律が回らないほどであり、気分の良し悪しによる演奏の出来栄えの差が大きかった。が、性格的にも非常に古い芸術家タイプの人間であったので、後年程のくずれた感じは無く一曲、一曲に集中力を感じさせます。
 テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っている。「デカダンス」という言葉の似合う天才でした。そうした印象が先行しますが、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れている。自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、強烈な個性でショパンの名曲を、我が曲のように弾きあげていく。
 ショパン弾きと称されているピア二ストは数多く存在しているが、その中でも、サンソン・フランソワは最も個性的な解釈を披露したピアニストの一人ではないかと考えられるところだ。稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、本能的、直感的ともいわれ、興に乗ったときの素晴らしさは他に類を見ないもの。
 酒・煙草・ジャズをこよなく愛し、不健康な生活の果てに46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。フランソワといえばショパンが人気で、現代のショパン演奏からは大きくイレギュラーですが、こだわりを捨ててピアノ名曲に酔いしれようじゃないですか。《4つの即興曲》も第2面に加えていますから、日本企画盤ですが音質は素晴らしい。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
AA8047
作曲家
フレデリック・ショパン
演奏者
サンソン・フランソワ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

JP 東芝音楽工業(赤盤) AA8047 サンソン・フランソワ Ch… JP 東芝音楽工業(赤盤) AA8047 サンソン・フランソワ Ch…
東芝音楽工業(赤盤), 160g重量盤, 国内企画 YRJ-1130/1 使用盤

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX++
製盤国
JP(日本)盤

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オーダーは 品番 / 34-23875
販売価格 3,300円(税込)

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極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

通販レコードのご案内ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい ― 極めつけのモーツァルト

JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィーン響 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番

JP EPIC NLC112
(演奏者)アルテュール・グリュミオー ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ウィーン交響楽団
(曲目)モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番

30歳代のグリュミオーが、モーツァルトの若き時代の作品を覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。この時代のフィリップスの録音は大変優秀です。

1950年代のモノラル録音から1980年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。

グリュミオーにとってモーツァルトは晩年まで愛した作曲家のひとり。戦後間もないパリ・デビューも第3番の協奏曲でした。晩年まで愛した作曲家のひとりであるモーツァルトの若き時代の作品を、30歳代のグリュミオーが覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。モノラル録音ながら、彼の美音もしっかり捉えています。

1953年11月録音、ウィーン。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
NLC112
作曲家
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
アルテュール・グリュミオー
オーケストラ
ウィーン交響楽団
指揮者
ベルンハルト・パウムガルトナー
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィー…
  • JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィー…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
JP(日本)盤
Nitchiku Industrial Company.,Ltd製, フラット重量盤210g, 米国EPIC社同一スタンパー 1A/1C 使用盤。

1950年代後半~60年代前半までの国内初期盤はフラット盤も有り180g前後と重く、深溝。ジャケットも丁寧にコーティング。後年再発盤は、時代と共にプレス機の仕様変更、コスト的にも当時の手作り的な手間をかけることが出来ず、ジャケットも簡素な味気ないカラーコピー的作りになってしまいました。音質も、当時の録音はアナログテープでしたから、60年以上も経過した昨今、当時の音質のまま残ってなどいる訳が無く、デジタル補正を繰り返し全く別の音質になってしまいました。オリジナル盤とまでいかなくとも、まだテープの経年劣化が少なく最近の再発盤よりはオリジナル盤に近いと。

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  • オーダー番号34-27136
  • 販売価格2,750円(税込)

ティボーの再来

 グリュミオーは1921年ベルギーのヴィレール・ペルワン生まれ。6歳でシャルルロワ音楽院に入り、11歳でヴァイオリニスト及びピアニストの国家試験に合格。33年ブリュッセル音楽院でデュボワに師事。36年にはエネスコに師事して、早くからその才能は認められた。戦争でデビューは戦後になったが、“ティボーの再来”といわれ、フランコ・ベルギー派の直系の巨匠として、その円熟期 ― 86年没 ― の死は惜しまれる。グリュミオーは室内楽演奏にも熱心で、モーツァルトの弦楽五重奏曲全集、クラリネット五重奏曲、オーボエ四重奏曲、ディヴェルティメント K.563 など聴き応えのある室内楽名曲から、当然ヴァイオリン協奏曲から例えば、ヴァイオリン・ソナタではモノラル~ステレオ初期の名女流ハスキルとの有名な2枚の録音、自らピアノを弾いて二重録音した K.481 のソナタ、そして80年代にウィーン出身の名手ワルター・クリーンとデジタル録音した選集まで包括的に録音した。

モーツァルトのヴァイオリン曲で名演を示すのは至難の業である。

 モーツァルトの死後、彼はウィーンの名ピアニストだったことで後世に伝えられますが、その通りピアノの曲は生涯にわたって作曲している。でも、モーツァルトの知名度を高めたのは優れたヴァイオリニストでもあったことです。それなのにヴァイオリン協奏曲をウィーンに来てからは何故か作曲の気配がない。彼自身、もはやヴァイオリン協奏曲は完成したと思いがあったのか、そうした背景もあり、一人の作曲家の青年期の作品と片付けられないのがモーツァルトです。

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DECCA黄金期を代表する名盤◉アルフレッド・ボスコフスキー、ウィーン八重奏団員◯ブラームス・クラリネット五重奏曲

DECCA黄金期を代表する名盤◉アルフレッド・ボスコフスキー、ウィーン八重奏団員◯ブラームス・クラリネット五重奏曲

通販レコードのご案内優秀録音として知られる素晴らしい名演です。

JP LONDON SLC1206 ウィーン八重奏団員 ブラームス クラリネット五重奏/ワーグナー クラリネットと弦楽五重奏のためのアダージョ

JP LONDON SLC1206
(演奏者)ウィーン八重奏団員 アルフレート・ボスコフスキー(クラリネット)
(曲目)ブラームス クラリネット五重奏 ロ短調 作品115/ベールマン(伝ワーグナー) クラリネットと弦楽五重奏のためのアダージョ

当時のウィーン・フィルの ―― Anton Fietz, violin; Philipp Mattheis, violin; Gunther Breitenbach, viola; Nikolaus Hubner, cello; Johann Krump, double-bass ―― 名手揃い。勿論、クラリネット独奏は高名ウィリーの弟アルフレッド、ウラッハの正式継承者としてウィーン・フィルを支え続けた名手。

淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。ウィーンの名手達が弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。一貫して広がりを持った、豊かで伸びやかな感性に溢れている。

1961年4月録音

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SLC1206
作曲家
ヨハネス・ブラームス リヒャルト・ワーグナー
オーケストラ
ウィーン八重奏団員
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • JP LONDON SLC1206 ウィーン八重奏団員 ブラームス …
  • JP LONDON SLC1206 ウィーン八重奏団員 ブラームス …

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX+
製盤国
JP(日本)盤
LONDON最初期FFSS, STEREO 1枚組 (190g) 重量盤, Release 1964, 輸入メタル使用盤 1D/1D 最初期スタンパー, 裏面最初期ブルーバック。

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  • オーダー番号34-24344
  • 販売価格2,200円(税込)

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レア◉フェラス、トルトゥリエ、バルビゼ、クレツキ指揮フィルハーモニア◯ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ソナタ1番

レア◉フェラス、トルトゥリエ、バルビゼ、クレツキ指揮フィルハーモニア◯ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ソナタ1番

大変レアな盤なので、オススメの1枚です。

GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二重協奏曲

《オーディオ・ファイル、レア盤》GB EMI ALP1999 フェラス&トルトゥリエ ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ1番

フェラス&トルトリエによるダブルコンチェルト。巨匠2人よる品の良い華麗な演奏で素晴らしい。クレツキ指揮フィルハーモニア管弦楽団が、またバランスの良い伴奏をして、2人を引き立てている。余白にフェラスとバルビゼのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番が収録されているが、これだけでも価値があります。

録音:1962年6月22、23日。FALP 785, ASD 549 としての発売も有る。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Christian Ferras / Paul Tortelier / Philharmonia Orchestra Conducted By Paul Kletzki‎ – Brahms – Double Concerto / Christian Ferras, Pierre Barbizet – Beethoven – Sonata No. 1 In D, Op.12 No. 1

プロダクト

レコード番号
ALP1999
作曲家
ヨハネス・ブラームス ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
クリスティアン・フェラス ポール・トルトゥリエ ピエール・バルビゼ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ポール・クレツキ
録音種別
MONO
“EARLY LARGE DOG” SEMI-CIRCLE, MONO 1枚組(160g), Stamper 2N/4N。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二…
  • GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

セミサークル》は基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパーの絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになります。これを、「ラージ・ドッグ・イン・セミサークル(半円、ハーフムーン)」と呼びます。フランス盤は、LA VOIX DE SON MAITRE(VSM)となる。
HMVの名演・名録音がカタログを埋め尽くしている。番号では、ASDの576あたりから2470までは、ステレオ録音のオリジナルであると考えられています。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペ・バルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的です。

通販レコード

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オーダーは 品番 / 34-24142
販売価格 7,700円(税込)

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地鳴りがするようなオーディオ的快感を覚える◉ロンドン、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・名場面集

地鳴りがするようなオーディオ的快感を覚える◉ロンドン、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・名場面集

通販レコードのご案内いつもながら滔々とテンポが遅くドイツの幽遠たる森に足を踏み入れるような深き響き。而してパワフルで録音も素晴らしく、ウィーン・フィルの魅力を最高に引き出しているのは当盤であろう。

GB DECCA SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ ワーグナー・名場面集《英ACE OF DIAMONDS盤》GB DECCA SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ ワーグナー・名場面集 地鳴りがするような録音で音は素晴らしい。曲はワーグナー作曲、「さまよえるオランダ人」のモノローグ、ニュルンベルクのマイスタージンガー「ニワトコの独白」「迷いだみんな迷いだ」、ワルキューレ「さらばだ、勇ましい素晴らしい娘よ」とオーディオ的快感を覚えるに良いプログラム。
 ジョージ・ロンドンの歌唱の素晴らしいが、それ以上に圧巻なのがオーケストラだ。弱奏部での文字通り「身の毛もよだつような」恐ろしい緊張感。それが強烈なクレシェンドで激しい苦悩の叫びとなる劇的迫力。その後の感情の大波が揺れるような旋律の表出、生々しい金管のアクセント、金切り声のような高弦のトレモロ、地獄の沙汰が下されたようなティンパニの最強打。と、繊細さとド迫力。クナッパーツブッシュは迫真の演奏で作品のドラマを活かしきってゆく。これが他の指揮者ではなかなか見られない、自分の信じる流儀を貫くクナッパーツブッシュ流の美学だ。いずれもウィーン・フィルの豊潤な響きが魅力。お薦めできる一枚です。
 一人でも多くの方に聴いていただきたい名盤です。パワフルで録音も素晴らしく、オーディオ的観点からも胸のすく音の洪水。重厚感がたまらなく良いし、この頃の豪華絢爛なウィーン・フィルを堪能しました。半世紀以上前の録音も実に鮮明だ。ステレオ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

George London, Hans Knappertsbusch, Wiener Philharmoniker ‎– Great Scenes From Wagner, Decca ‎– SDD143

プロダクト

レコード番号
SDD143
作曲家
リヒャルト・ワーグナー
演奏者
ジョージ・ロンドン
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ハンス・クナッパーツブッシュ
録音種別
STEREO
Ace of Diamonds EW2, STEREO 1枚組(160g), Release 1966, Stamper 4D/4E。

販売レコードの裏表紙、レーベル写真

GB DEC SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ…
GB DEC SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX+
製盤国
GB(イギリス)盤

《Ace of Diamonds SDD》は、SXL ナンバーと比較すると、中古市場からは新品同様の盤が手に入ることも多く、新鮮なDECCAサウンドを味わうことができるため見逃すことのできないレーベルであることは間違いありません。良質の音を安価で入手できることから、愛好家から支持されることが多いシリーズです。

通販レコード

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オーダーは 品番 / 34-20544
販売価格 11,000円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

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♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。

その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。

DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

通販レコードのご案内《RESONANCE》DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。

1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェ…
  • DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェ…
BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1975。

通販レコード詳細・コンディション、価格

土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさにフルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツグラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLP時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(ドイツグラモフォン)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。これは1975年に再販プレスされたもの。

プロダクト

品番
34-27348
レコード番号
2535 106
作曲家
アントニン・ドヴォルザーク
演奏者
ピエール・フルニエ
オーケストラ
ベルリン・フィハーモニー管弦楽団
指揮者
ジョージ・セル
録音種別
STEREO

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤

通販レコード

品番 34-27348
販売価格 4,400(税込)
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https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27348

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

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語り継がれていく名盤 聴き手の心を震わせる、ヨハンナ・マルツィの誉れ高き名盤 随所に女流らしい味わいがある。

語り継がれていく名盤 聴き手の心を震わせる、ヨハンナ・マルツィの誉れ高き名盤 随所に女流らしい味わいがある。

語り継がれていく名盤 ― 聴き手の心を震わせる、誉れ高き名盤。

GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内《英プレス盤 SEMI-CIRCLE ANGEL》GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ パウル・クレツキ フィルハーモニア管弦楽団 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

 マルツィの代表的な名盤で、英COLUMBIA盤はコレクターズ・アイテムとして有名な高額盤。このANGEL盤は英国プレスでジャケットのみ米国で作られています。値段はCOLUMBIA盤よりかなりリーズナブルです。イギリス・プレス盤、モノラル録音。

1954年2月にロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。
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https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27451

GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:…
GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:…
 ヨハンナ・マルツィは1924年ハンガリー生まれ。生前のフバイに教えを受け、その才能を約束された。大戦を逃れ、夫婦はスイスへ移住。当初、オランダで活動を行う。1950年、スイスで出会った富豪からイタリアの銘器、カルロ・ベルゴンツィ「タシリオ」を貸与され、全ての録音に使用した。1953年ロンドン・デビューを果たし、そして、ウォルター・レッグの目に留まり、このブラームスが英Columbiaで最初の録音となった。
 その容姿ゆえ、英国で人気の高かったマルツィのブラームスはこのように録音され、60年を経た今なお多くのファンから高い支持を得ている。今から思えば女流ヴァイオリニスト・ブームというのは、このLPから始まったように思う。このレコード録音ほど、それまで意識したことのなかった女流奏者という存在を印象付けたLPは無い。確かにこの曲には名だたる名演がひしめく。ブラームスという曲と女流というのがとても合っているようだ。女性ならではの切ない情念が包み、しかもそれが高い気品を持った名品。
 いかに優れた音楽家であったにせよ、ハンガリーの片田舎出身のヴァイオリニストが、その死後40年以上経た今日も名声と伝説とオーラを保ち解き放っているという事実は驚嘆に値する。勿論この名声と伝説はこれからも語り継がれていくと思います。
 異常なまでの集中力とそれを支える精神力は、マルツィの演奏に感じさせる類いまれな緊張感のエネルギーみたいなもので、演奏する作品と何とも云えない一体感を感じさせてくれます。

若きマルツィの清楚でひたむきな演奏の魅力を十二分に堪能できるもの。

  • GB HELIODOR 89 620 ヨハンナ・マルツィ&ヨッフム …
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通販レコードのご案内《英プレス ステレオ盤》GB HELIODOR 89 620 ヨハンナ・マルツィ オイゲン・ヨッフム バイエルン放送交響楽団 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲4番、交響曲39番

 ヨハンナ・マルツィが残した唯一のモーツァルト協奏曲4番として高名な録音。オリジナルのモノラル録音のグラモフォン盤はコレクターズアイテムとなっています。これは1966年にステレオ化して発売されたもので、音質的にはオリジナルの力強さを損なわない上手にまとめられたものです。特にヴァイオリンの音色は張りと艶のある高音質で、マルツィの名演を鑑賞するには好適の一枚。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。

1952年11月3,4日/1954年6月1,2日、ミュンヘンでのセッション録音。名演、名盤。
 マルツィのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の録音というと第3番はサヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管との EMI 録音、ヨッフム指揮バイエルン放送響との放送録音、オッテルロー指揮オランダ放送フィルの放送録音の3種類が現存、それらは中古オリジナル盤でも購入可能。
 第4番の録音は本盤が唯一のもので、表現がストレートに過ぎる気がしないではありませんが若々しいひたむきさで、弾けるような表現にはすっかり惹き込まれてしまいました。
 ヨッフムの指揮するオーケストラの端正で明朗な表現はマルツィのソロと素晴らしい相性を示しており、共々フレッシュな表現を作り上げていて素晴らしい聴き映えのする録音に仕上がっています。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27037

特筆すべきは第2楽章の美しさ ― マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。

  • US DEC DL9858 ヨハンナ・マルツィ ドヴォルザーク・ヴァ…
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通販レコードのご案内《米プレス サンプル・コピー盤》US DECCA DL9858 ヨハンナ・マルツィ フェレンツ・フリッチャイ ベルリンRIAS交響楽団 ドヴォルザーク・ヴァイオリン協奏曲

 マルツィの誉れ高き名盤の一つである、ドイツ・グラモフォンにセッション録音したヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、特筆すべきは第二楽章の美しさ。フリッチャイのタクトのもとオーケストラの反応もよく、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。アメリカ・プレス盤、ステレオ録音。

1953年6月3-5日にベルリン、イエス・キリスト教会でのセッション録音。pink label(非売品)、優秀録音、名演、名盤。
 彼女のソロは表現がストレートに過ぎる気がしないではありませんが、若々しくひたむきさで弾けるような表現にはすっかり惹き込まれてしまいました。フリッチャイのオーケストラの端正で明朗な表現は、マルツィのソロと素晴らしい相性を示しており共々フレッシュな表現を作り上げていて素晴らしい聴き映えのする録音に仕上がっていると思います。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=19249

続きを読む 紹介語り継がれていく名盤 聴き手の心を震わせる、ヨハンナ・マルツィの誉れ高き名盤 随所に女流らしい味わいがある。

これこそが音楽だ! フランス・ヴァイオリン音楽のリアリティを奏でるボベスコのエレガントをぜひ聴いて頂きたい

これこそが音楽だ! フランス・ヴァイオリン音楽のリアリティを奏でるボベスコのエレガントをぜひ聴いて頂きたい

ボベスコの〝静かなる人気〟

溌剌としてエレガントなモーツァルトは優美と品格を両立させた逸品で、バッハにおける憂いと優美さの絶妙なバランスは絶品。美音に止まらず、気高い心境が見事に音化されています。彼女の比較的珍しいレパートリー、ベートーヴェンでの熱気に溢れた表情豊かな演奏、いずれもフランス・ヴァイオリン音楽の気風が美しくたっていた。ボベスコはフランス、ベルギーといったフランス語圏での活動が主でした。当然レパートリーもフランスものが重要です。サン=サーンスにおける崩しのない高貴な貴婦人のような佇まいと姿形、得意とするルクーでの波打つような情感と洗練された気品の両立、そしてリラックスした雰囲気の中で1曲1曲が個性的に輝き、ときに優美な表情を浮かべる小品の数々、正に「音は人なり」を代表する演奏です。ルーマニア出身で、フランスで音楽教育を受け、ベルギーで演奏活動と教育活動を行っていたボベスコは、フランコ=ベルギー派の演奏伝統を受け継ぎ、守り抜いたヴァイオリニストであり、技巧的に完璧で、力強く立派な演奏を行う世界的大家とは異なる、長い演奏伝統に裏打ちされた気品と魅惑が彼女の演奏と舞台姿に備わっていました。長いキャリアを誇り、また1970年代以降は日本でもマニアから絶賛され来日もあったにもかかわらず、残された録音は限られたものでした。スタジオ録音、ライヴ録音ともに彼女の演奏が聴けることは音楽ファンの至福。レコード盤にはリサイタルで示したボベスコの魅力がいっぱいに詰まっています。
ルーマニア出身の女性ヴァイオリニスト、ローラ・アンナ=マリア・ボベスコ(1921~2003)は1980年1月、ひっそりと来日しました。それは音楽事務所を通した日本公演ではなく、今は亡き上田應輔さん(輸入レコード店の主人)ら地方に点在する熱心なファンの招聘で初来日したものでした。この初来日公演は大きな話題を呼び、翌1981年4月には早くも2度目の来日が実現。当時フィリップス・レコードを発売していた日本フォノグラム株式会社は彼女の録音を企画し、米テラーク・レコードから録音技師のジャック・レナーを招いて、3度目の来日時の1981年9月9日から19日にかけて埼玉県新座市民会館でLP5枚分のデジタル録音を行いました。それらの演奏はボベスコのパリ音楽院時代の同窓生、ピアノのジャック・ジャンティ(1921~)とのデュオによるものであり、二人はパリ音楽院時代からデュオを組み、1948年には結婚するが後に離婚。しかし離婚後もデュオを続けた長年の共演者です。SPレコード時代には屈指の大演奏家らが、地方のファンの招聘で演奏会を開き、日本での録音盤を置き土産に残していってくれました。ローラ・ボベスコの評判は、静かに音楽ファンに広がって今日の人気を確立しました。

優雅な音色の魅力が引き出された好選曲の逸品。レア盤です。

ルーマニア出身でフランスやベルギーで活躍した名ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコは、その人気に比べて残された録音はごく限られたものでした。これはベルギーのDUCHESNEレーベルへの円熟期の録音で、ボベスコらしい優雅な音色が引き出された好選曲の一枚。レア盤です。
ボベスコはまず音楽教師であった父からヴァイオリンの手ほどきを受け才能を開花させ、その後オークレールやヌヴーなどの師として有名なジュール・ブーシュリにヴァイオリンを学びます。パリ音楽院を首席で卒業。イッセルシュテット&ベルリン・フィルとブラームスの協奏曲で共演し、シュミット=イッセルシュテットに「これこそが音楽だ!」と言わしめるなど数々の伝説とともに華々しく活躍しました。
ボベスコの演奏スタイルは、自然でおおらかで、いわば往年の巨匠たちの美質を継承しているものといえる。ボベスコはフランス、ベルギーといったフランス語圏での活動が主でした。当然レパートリーもフランスものが重要です。このベートーヴェンも独墺系のヴァイオリニストの名演とは一線が引かれるが、独自の魅力を持っている。
ホアキン・ニン(1879-1949)は、キューバ生まれで、モーリッツ・モシュコフスキに学んだピアニスト兼作曲家。フランス、スペインで活躍しました。「四つの回想」は他に録音もない隠れた名曲。フランス風にセンス抜群な作曲に、燦々と降り注ぐスパニッシュ・エキゾチシズムが楽しい限り。ボベスコはこの曲を愛し各国で演奏しました。そしてぜひ聴いて頂きたいのがストラヴィンスキーの「イタリア組曲」。これは「プルチネッラ」のヴァイオリン版と言い切っても構わないもの。擬古典的なストラヴィンスキーの音楽は、作曲技法の神髄。イタリア・バロックの感覚と近代音楽の精神がこれほど幸福に融合した例もありません。鬼気迫るボベスコの熱演が凄まじく、麗しきヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコの魅力がたっぷりと詰まった逸品です。

通販レコードのご案内BE DUCHESNE DD6011 ローラ・ボベスコ イェルク・ピノフスキー ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ8番、ホアキン・ニン:四つの回想、ストラヴィンスキー:イタリア組曲

  • ルーマニア出身でフランスやベルギーで活躍した名ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコは、その人気に比べて残された録音はごく限られたものでした。これはベルギーのDUCHESNEレーベルで録音されたライヴ録音ですが、驚くほど鮮明な音で、眼前で演奏されているような迫力に圧倒されます。
  • BE DUCHESNE DD6011 ローラ・ボベスコ ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ8番、ホアキン・ニン:四つの回想、ストラヴィンスキー:イタリア組曲|他
【収録曲】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
ホアキン・ニン(1879-1949):四つの回想
ストラヴィンスキー:イタリア組曲

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シックでエレガント – クリュイタンス・パリ音楽院管 ビゼー・アルルの女&カルメン組曲 – 不朽の定番

シックでエレガント – クリュイタンス・パリ音楽院管 ビゼー・アルルの女&カルメン組曲 – 不朽の定番

通販レコードのご案内芳醇で力に満ち、しかも優雅。そしてクリュイタンスの醸し出す南欧情緒。

ここではすべてが自在にふるまわれているようでいて、つくりものめいた要素は一切ない。ドラマティックとはいえないまでも、誇張がなくて抒情的であり、清潔感を漂わせている。鮮やかな色彩感の表出と、エレガントな棒さばきが端正で、第一級のパステル画を見るような趣が感じられる。このビゼーの代表的な管弦楽曲を収めたアルバムは、日本公演が行われた1964年に録音されたもので、1965年に発売されて以来、カタログから一度も消えたことのない定盤として聴き継がれている名演です。
フランス人の指揮者に比べこの人の演奏は合奏が実にしっかりしているし、非常に計算し尽くされた響きのバランスに驚かされてしまう。まずはこの辺が仏パテ社を唸らせ、数々の名盤を算出し、それらを普遍的なものにしている要因だと思う。もちろんフランス的な色彩感覚も抜群に素晴らしい。これほど色彩的な精緻さでクリュイタンスを越える演奏はちょっと他では見当たらない。なんでこんなに優雅で、精緻で、色彩感があるのだろう。

録音に残されたパリ音楽院管弦楽団の古の響き~フランス音楽の体現者クリュイタンス

日本の音楽ファンにとっては、特に1964年4月~5月にかけて行われたパリ音楽院管弦楽団との来日公演が衝撃的で、この時初めてフランス音楽の神髄と粋に接したのでした。かつて存在したパリ音楽院管弦楽団は、サウンドからアンサンブルまで色彩が豊かでニュアンスもあり、まさにフランス的なシックでエレガントな演奏を聴かせていた。最後の「ファランドール」のカノンなど、左右のスピーカーからはっきりと分離して聴こえるのは、いかにもステレオ初期の録音との思いを実感させられる。ある種の感慨を持たずにはいられぬ名演。1964年1月13日〜15日、パリ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

品番 34-25738
レコード番号 C063-10597
作曲家 ジョルジュ・ビゼー
指揮者 アンドレ・クリュイタンス
オーケストラ パリ音楽院管弦楽団
録音種別 STEREO
ジャケット状態 EX
レコード状態 EX++
製盤国 DE(ドイツ)盤
カルテ(管弦楽) 独エレクトローラ製金ラベル初期プレス, STEREO 重量盤170g, 英国コロムビア同一スタンパー YLX 使用盤

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE ELECTROLA/EMI C063-10597 クリュイタン…
  • DE ELECTROLA/EMI C063-10597 クリュイタン…

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  • オーダーは品番 / 34-25738
  • 販売価格4,000 円(税込)

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