ブログ

クラシックレコード情報

モダン楽器のよさを満喫◉ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲 第3、5番

モダン楽器のよさを満喫◉ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲 第3、5番

ドイツの伝統を踏まえたバロック音楽の演奏としては無視できない内容だ。

GB DECCA SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブルク協奏曲3,5番

ブランデンブルク協奏曲第5番は第1楽章のフルートに柔らかく暖かい弦がらみながらのゆったりとした流れに、この曲の良さを実感します。
 第2楽章での、フルートの寂寥感に暖かいヴァイオリンのコントラスト、支えるチェンバロのトリオが味わい深く、そして、第3楽章の非常に明快なフーガが展開されていく様子は聴いていて実に心地よいです。
 ミュンヒンガーの《ブランデンブルク協奏曲》は、しっかりとした音の輪郭、そして弦楽器のつやのある音色。それに手ごたえのある音のアンサンブルが、何よりも心地よく響いてくる。
  • GB DECCA SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブルク協奏曲3,5番
  • このミュンヒンガーの演奏はバロック音楽が大人気になるきっかっけを作ったとして有名、非常にリズムがしっかりしており、骨太でな音楽です。たっぷりの安定感で、ひたすらしっかりとしています。まるで、ずっしりとした大木がぐいっとパワフルに生えているような、ゆるぎのない素晴らしい演奏となっています。
また、弦楽パートを中心とした楽器の音色は、かなり明るめで、加えて、この演奏にはそれほどの深刻さがありません。つまり、音楽を聴いて何かを深く考えてしまうということとは無縁の演奏のタイプです。
言い換えればミュンヒンガーの《ブランデンブルク協奏曲》は非常にかっちりとしたスキの無い、安定感に満ちた演奏。そして、それほど心に響くようなものではなく、それでいて各楽器は極めて美しく鳴り響いていて素晴らしい。
 素晴らしく美しく響いている。これが物足りないようなときもありますが、それでもいつの間にかバッハの世界に浸りこむことには抵抗の出来ない魅力の力でしょう。
(1) record date:1958年10月
(2) record session:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
(3) p&e:ジェームズ・ウォーカー
(4) addition:優秀録音、名盤

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

品番
34-22206
商品名
GB DECCA SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブルク協奏曲3,5番
レコード番号
SWL8001
作曲家
ヨハン・セバスティアン・バッハ
オーケストラ
シュトゥットガルト室内管弦楽団
指揮者
カール・ミュンヒンガー
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB DEC SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブル…
GB DEC SWL8001 ミュンヒンガー バッハ・ブランデンブル…

“ORIGINAL RECORDING BY THE DECCA”WIDE BAND WITH GROOVED ED1, STEREO (80g)10inch盤, Release 1959, Stamper 2M/2M。

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤

現代的な感覚に裏打ちされた整然たる演奏で、その骨格のしっかりした造形の美しさと緻密なアンサンブルは抜群のものである。1958年10月の音響の良いヴィクトリア・ホールでの録音。独奏者にクロツィンガー(ヴァイオリン)、コッホ、アゾネ(ヴィオラ)、ヴァルヒャ(チェロ)、グラス、フルードリッヒ・メス(フルート)、レヒナー(ハープシコード)。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-22206
  • 通常価格3,850円(税込)

続きを読む 紹介モダン楽器のよさを満喫◉ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管 バッハ・ブランデンブルク協奏曲 第3、5番

幸福の魔法 最初の「惑星」初ステレオ録音★カラヤン指揮ウィーン・フィル ホルスト・惑星

幸福の魔法 最初の「惑星」初ステレオ録音★カラヤン指揮ウィーン・フィル ホルスト・惑星

通販レコードのご案内豊麗にして精妙無比。このカラヤンでウィーン・フィルを完全掌握した英デッカ社の黄金期を象徴する傑作。

JP LONDON SLC1496 カラヤン ウィーン・フィル ホルスト 組曲「惑星」

 カラヤンの指揮する曲は概して大胆さや迫力にプラスして、丁寧でかつ美しいということです。とりわけ、ゆっくりのテンポの美しい旋律は、カラヤンの最も得意とする部分だと思います。
 本盤では、例えば、怒濤のような旋律の中で、ぱっと花が咲くように美しいメロディーが流れる。この点にかけては、カラヤンは見逃さず見事に再現している。言い換えればダイナミックレンジが広いとでもいえましょうか。
 カラヤン&ウィーン・フィルの守備範囲とダイナミックレンジの広さを知らしめるのに役立っていると思います。

  • JP LONDON SLC1496 カラヤン/ウィーンフィル ホルスト 組曲「惑星」
  • 《惑星》史上初録音として話題になった盤。魅力を列挙しますと、カラヤンと当時関係良好だったウィーン・フィルとの録音。カルーショーお気に入りだったリング収録場所、ウィーンのソフィエンザールでの録音セッション。ウィーン・フィルの奏でる美音はこの他の録音とは全く別次元の高みに達しています。豊麗にして精妙無比。

P:ジョン・カルショウ、E:ゴードン・バリー、ジェイムズ・ブラウン。1961年9月5〜22日、ウィーン、ゾフィエンザールでのセッション録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SLC1496
作曲家
グスターヴ・ホルスト

オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  1. JP LONDON SLC1496 カラヤン/ウィーンフィル ホルス…
  2. JP LONDON SLC1496 カラヤン/ウィーンフィル ホルス…

1966発売キングレコード製 FFSS溝有, STEREO 1枚組(170g)重量盤, Release 1962, Stamper 輸入メタル使用盤, Stamper 7W/5W。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX++
製盤国
JP(日本)盤

オーダー・リンクと販売価格

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-26635
販売価格 2,750円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介幸福の魔法 最初の「惑星」初ステレオ録音★カラヤン指揮ウィーン・フィル ホルスト・惑星

名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

通販レコードのご案内レスピーギの華麗なオーケストレーションを忠実に再現した、アンセルメの模範的演奏。

GB DEC SPA227 アンセルメ レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水

GB DECCA SPA227
(指揮)エルネスト・アンセルメ
(管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
(曲目)レスピーギ・ローマの松/ローマの噴水

「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。

レスピーギの代表作、ローマの松とローマの噴水は、カラフルでダイナミックなオーケストレーションで有名だが、本盤は、アンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の名コンビの演奏で、デッカの鮮明な録音も手伝い、レスピーギのオーケストレーションがくっきりと浮かんでくる。演奏のほうも説得力がある。
オーケストラは音程が不正確だったり、縦の線がずれていたりといった乱れもありますが、アンセルメならではのテンポ設定のうまさが光る明晰さ、明るいカラフルな響きのなかにも陰影をくっきりとつけていて、フレンチスタイルの鄙びたバソンの響きも古典的な雰囲気にうまく合っていました。
なお「アッピア街道の松」に古代ローマの楽器をイメージして指定されているバンダのブッチーナ(Buccina)はサクソルン族を使用しています。水牛の角のような形状の金管楽器でバルブやピストンもなく自然倍音を奏でるしか無い、この楽器は1930年代にドイツのアレキサンダー社によって復元されナチスドイツの親衛隊が吹いている写真も存在しますが、レスピーギがこの楽器の音を実際に聞いたのかという事実はわかりません。現実のスコアには自然倍音以外の音も記譜がされており、レスピーギ自身は、ソプラノとテナーについてはフリューゲルホルン、バスについてはユーフォニウム若しくはバリトンを想定していたようです。

1963年1月スイス、ジュネーブのヴィクトリア・ホールでの録音。火事により失われてしまったヴィクトリアホールの響きを見事に捕らえた録音も良く、オルガンの重低音にうまく乗ったオーケストラの響きが空間に豊麗に拡散していく様子がはっきりとわかります。

続きを読む 紹介名曲、名演、名録音を満喫◉アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 レスピーギ・ローマの噴水/ローマの松

♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

通販レコードのご案内永久保存版のケルテスの名盤〜異色のモルダウ

GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘミアン・ラプソディー」《英ワイドバンド、グルーヴ盤》GB LONDON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘミアン・ラプソディー」

タイトルがクィーンの名曲と同じですが『ボヘミアン・ラプソディー』収録のロック史上の名盤『オペラ座の夜』の発売は1975年。イギリス出身のポップス・グループ、クィーンのヒット曲『ボヘミアン・ラプソディ』はミュージカル調の音楽で、メドレー風に世界各国の音楽が表現されます。楽曲の歌詞には「ボヘミアン」という言葉は登場しないのが謎だということですが、1973年のウィーン・フィルとの録音セッションの休日に海水浴中に行方不明に成った指揮者、イシュトヴァーン・ケルテスの〝ボヘミアン・ラプソディ〟を聞いているとその〝名曲アルバム〟風でありながら計算された一枚のアルバムとして再構成された力強さを感じます。

収録曲:スメタナ・歌劇『売られた花嫁』から(序曲、ポルカ、フリアント)/スメタナ・交響詩『モルダウ』/ドヴォルザーク・スラヴ舞曲(第1番、3番、8番、10番、9番)
SXL 6024 の番号で 1962 年に発売されて高い評判を得たレコード。曲目からコンピレーションと思って見過ごされることもないオリジナル通りの内容です。

■1962年3月25日〜4月30日テル・アヴィヴ、ハダー・シネマでのジョン・カールショウ、ゴードン・パリー&スタンリー・グッドールによるステレオ・セッション録音。名演、名盤、優秀録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Israel Philharmonic, Kertesz ‎– Bohemian Rhapsody (The Music Of Smetana & Dvorak)

プロダクト

レコード番号
CS6330
作曲家
ベドルジハ・スメタナ アントニン・ドヴォルザーク
オーケストラ
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
イシュトヴァン・ケルテス
録音種別
STEREO
WIDE BAND GROOVED, STEREO 1枚組 (150g), Stamper 1G/1G。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘ…
GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

オペラ録音の金字塔として永遠に聴き継がれる名盤ですが、大切に扱われていたようで盤質に問題ありません。ほぼミントに近い盤です。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

 
オーダーは 品番 / 34-24834
販売価格 4,400(税込)

続きを読む 紹介♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

通販レコードのご案内モダン楽器を選んだリヒターの峻厳なバッハ。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが衝撃を受ける「ブランデンブルク」を代表する名盤の一つです。

DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘンバッハ管弦 バッハ ブランデンブルク協奏曲(全曲)《独シルヴァー・ラベル》DE ARCHIV SAPM138 438/39 カール・リヒター ミュンヘン・バッハ管弦 バッハ・ブランデンブルク協奏曲(全曲) バッハ演奏に生涯をささげた巨匠、カール・リヒターによる有名なブランデンブルク協奏曲。
 モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビしたリズムと力強い推進力が特長のバッハ演奏。アンダンテで深い抒情を聴かせる、ニコレやクレメント、バウマン、リンデ、ヘッツェル等、ソリストが非常に豪華なのも特筆されるところ。リヒターのしつらえた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。
 録音は歪みなく明せきな音質で各楽器がクリアーに聞きとれます。1967年、ステレオ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SAPM138 438/39
作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
オーケストラ
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮者
カール・リヒター
録音種別
STEREO
SILVER WITH BLACK LETTERING, STEREO 2枚組(150g)。

販売レコードのカバー、レーベル写真

DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘ…
DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-26067
販売価格 6,600円(税込)

続きを読む 紹介現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

〝ムード音楽〟の巨匠が紡ぐ、魅惑のストリングス

『魅惑の宵』『シャルメーヌ』『ムーラン・ルージュの歌』…。1950年代から60年代にかけ数多くのヒット曲を世に送り出し、〝ムード音楽〟というイージーリスニングを草分けるムーヴメントを起こし、新たなジャンルを確立、常にその第一線で活躍し続けた巨匠・マントヴァーニ。
彼が紡ぎ出してきた数々の音色は今もなおその輝きを失わず、以後登場する同種のムード音楽オーケストラに多大な影響を与えました。まさに彼なくしてムード音楽は語れないほどの偉大な存在です。
ここにご紹介する英デッカのオリジナル盤で、まるで滝が流れ落ちるかのように美しいストリングスの響きが奏でられる、マントヴァーニの代名詞〝カスケーディング・ストリングス〟も存分にお楽しみいただけます。
黄金の60、70年代ポップス、往年の銀幕の名曲、ミュージカルの傑作、英デッカのバックアップを受けたフルオーケストラのゴージャズな作品やストリングスが魅力的なクラシックや世界の民謡などの名曲も心が洗われる思いで聴き入ってしまいました。
アヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニは1905年、イタリア・ベニスに生まれ、1980年に逝去。はや40年の歳月が過ぎましたが、帝王カラヤンも彼のレコードから学んだものがあるんじゃないかと思うくらいの「カスケーディング・ストリングス」と呼ばれる、滝が流れ落ちるようなその美しいヴァイオリンの響きは、マントヴァーニの代名詞でもあり、今なお人々を魅了している。彼の父親はミラノ・スカラ座のヴァイオリン奏者で、アルトゥーロ・トスカニーニのもとで演奏していた。幼い頃英国に移住。マントヴァーニ自身はヴァイオリニストからライト・ミュージックに転向し、楽団指揮者、作・編曲者として記録的な成功を収めます。時はレコード産業に追い風が吹いていた時代で、英デッカの専属となったことで、ステレオ・レコーディングの恩恵を彼ら楽団は受けた。こうして英国人の音楽家として、ビートルズに次ぐレコード・セールスを記録するとともに、米国でのコンサートツアーは常に満員であった。彼の楽団の指揮者としては、1963年に一度だけ来日している。

通販レコードのご案内GB DECCA SKL4640 マントヴァーニ楽団 時の過ぎ行くまま

  • 映画「カサブランカ」の主題曲だった「時の過ぎ行くままに(As Time Goes By)」をはじめ20世紀前半のミュージカル・ナンバーから1960年代のヒット「モア」(映画「世界残酷物語」主題曲)まで、さまざまなレパートリーをマントヴァーニ・サウンドならではのアレンジで聴かせる一枚。
  • GB DEC SKL4640 マントヴァーニ楽団 時の過ぎ行くまま
原題〝The Incomparable Mantovani And His Orchestra〟は「比類なきマントヴァーニ楽団」というような意味か。1960年代のマントヴァーニの勢いが感じられるタイトルですね。

通販レコードのご案内GB DECCA SKL4044 マントヴァーニ楽団 コンチネンタル・アンコール

  • GB DEC SKL4044 マントヴァーニ楽団 コンチネンタル・アンコール
  • ムード・ミュージックというジャンルを確立し、絶大な人気を誇ったマントヴァーニ・アンド・ヒズ・オーケストラ。
    ヨーロッパ各国の人気楽曲を集め、ムード満点のアレンジでまとめたアルバム。「これぞマントヴァーニ」と誰もが納得する傑作アルバムです。
カラー写真綴込み見開きジャケット ヨーロッパの名所の美しい写真が綴込みになったジャケットを眺めながらお聴きください。

オリジナル

通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラー

  • スーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。
    オリジナル盤です。1960年発売。
  • GB DEC SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラー

通販レコードのご案内GB DECCA SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラー

  • GB DEC SKL4118 マントヴァーニ楽団 コンサート・スペクタクラー
  • スーザの「星条旗よ永遠なれ」から始まる、誰もが知っているメロディーを巧みにアレンジしたマントヴァーニ・サウンドが満喫できる一枚。
    パーシー・フェイス楽団の演奏で有名な「夏の日の恋」や「ポルカ雷鳴と電光」などブラスの響きが堪りません。1969年発売。

続きを読む 紹介通販レコードのご案内♭「時の過ぎ行くままに」「夏の日の恋」「 バラ色の人生」「枯葉」比類なきマントヴァーニの世界

地鳴りがするようなオーディオ的快感を覚える◉ロンドン、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・名場面集

地鳴りがするようなオーディオ的快感を覚える◉ロンドン、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・名場面集

通販レコードのご案内いつもながら滔々とテンポが遅くドイツの幽遠たる森に足を踏み入れるような深き響き。而してパワフルで録音も素晴らしく、ウィーン・フィルの魅力を最高に引き出しているのは当盤であろう。

GB DECCA SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ ワーグナー・名場面集《英ACE OF DIAMONDS盤》GB DECCA SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ ワーグナー・名場面集 地鳴りがするような録音で音は素晴らしい。曲はワーグナー作曲、「さまよえるオランダ人」のモノローグ、ニュルンベルクのマイスタージンガー「ニワトコの独白」「迷いだみんな迷いだ」、ワルキューレ「さらばだ、勇ましい素晴らしい娘よ」とオーディオ的快感を覚えるに良いプログラム。
 ジョージ・ロンドンの歌唱の素晴らしいが、それ以上に圧巻なのがオーケストラだ。弱奏部での文字通り「身の毛もよだつような」恐ろしい緊張感。それが強烈なクレシェンドで激しい苦悩の叫びとなる劇的迫力。その後の感情の大波が揺れるような旋律の表出、生々しい金管のアクセント、金切り声のような高弦のトレモロ、地獄の沙汰が下されたようなティンパニの最強打。と、繊細さとド迫力。クナッパーツブッシュは迫真の演奏で作品のドラマを活かしきってゆく。これが他の指揮者ではなかなか見られない、自分の信じる流儀を貫くクナッパーツブッシュ流の美学だ。いずれもウィーン・フィルの豊潤な響きが魅力。お薦めできる一枚です。
 一人でも多くの方に聴いていただきたい名盤です。パワフルで録音も素晴らしく、オーディオ的観点からも胸のすく音の洪水。重厚感がたまらなく良いし、この頃の豪華絢爛なウィーン・フィルを堪能しました。半世紀以上前の録音も実に鮮明だ。ステレオ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

George London, Hans Knappertsbusch, Wiener Philharmoniker ‎– Great Scenes From Wagner, Decca ‎– SDD143

プロダクト

レコード番号
SDD143
作曲家
リヒャルト・ワーグナー
演奏者
ジョージ・ロンドン
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ハンス・クナッパーツブッシュ
録音種別
STEREO
Ace of Diamonds EW2, STEREO 1枚組(160g), Release 1966, Stamper 4D/4E。

販売レコードの裏表紙、レーベル写真

GB DEC SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ…
GB DEC SDD143 ジョージ・ロンドン&クナッパーツブッシュ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX+
製盤国
GB(イギリス)盤

《Ace of Diamonds SDD》は、SXL ナンバーと比較すると、中古市場からは新品同様の盤が手に入ることも多く、新鮮なDECCAサウンドを味わうことができるため見逃すことのできないレーベルであることは間違いありません。良質の音を安価で入手できることから、愛好家から支持されることが多いシリーズです。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-20544
販売価格 11,000円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介地鳴りがするようなオーディオ的快感を覚える◉ロンドン、クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・名場面集

シックでエレガント – クリュイタンス・パリ音楽院管 ビゼー・アルルの女&カルメン組曲 – 不朽の定番

シックでエレガント – クリュイタンス・パリ音楽院管 ビゼー・アルルの女&カルメン組曲 – 不朽の定番

通販レコードのご案内芳醇で力に満ち、しかも優雅。そしてクリュイタンスの醸し出す南欧情緒。

ここではすべてが自在にふるまわれているようでいて、つくりものめいた要素は一切ない。ドラマティックとはいえないまでも、誇張がなくて抒情的であり、清潔感を漂わせている。鮮やかな色彩感の表出と、エレガントな棒さばきが端正で、第一級のパステル画を見るような趣が感じられる。このビゼーの代表的な管弦楽曲を収めたアルバムは、日本公演が行われた1964年に録音されたもので、1965年に発売されて以来、カタログから一度も消えたことのない定盤として聴き継がれている名演です。
フランス人の指揮者に比べこの人の演奏は合奏が実にしっかりしているし、非常に計算し尽くされた響きのバランスに驚かされてしまう。まずはこの辺が仏パテ社を唸らせ、数々の名盤を算出し、それらを普遍的なものにしている要因だと思う。もちろんフランス的な色彩感覚も抜群に素晴らしい。これほど色彩的な精緻さでクリュイタンスを越える演奏はちょっと他では見当たらない。なんでこんなに優雅で、精緻で、色彩感があるのだろう。

録音に残されたパリ音楽院管弦楽団の古の響き~フランス音楽の体現者クリュイタンス

日本の音楽ファンにとっては、特に1964年4月~5月にかけて行われたパリ音楽院管弦楽団との来日公演が衝撃的で、この時初めてフランス音楽の神髄と粋に接したのでした。かつて存在したパリ音楽院管弦楽団は、サウンドからアンサンブルまで色彩が豊かでニュアンスもあり、まさにフランス的なシックでエレガントな演奏を聴かせていた。最後の「ファランドール」のカノンなど、左右のスピーカーからはっきりと分離して聴こえるのは、いかにもステレオ初期の録音との思いを実感させられる。ある種の感慨を持たずにはいられぬ名演。1964年1月13日〜15日、パリ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

品番 34-25738
レコード番号 C063-10597
作曲家 ジョルジュ・ビゼー
指揮者 アンドレ・クリュイタンス
オーケストラ パリ音楽院管弦楽団
録音種別 STEREO
ジャケット状態 EX
レコード状態 EX++
製盤国 DE(ドイツ)盤
カルテ(管弦楽) 独エレクトローラ製金ラベル初期プレス, STEREO 重量盤170g, 英国コロムビア同一スタンパー YLX 使用盤

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE ELECTROLA/EMI C063-10597 クリュイタン…
  • DE ELECTROLA/EMI C063-10597 クリュイタン…

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダーは品番 / 34-25738
  • 販売価格4,000 円(税込)

続きを読む 紹介シックでエレガント – クリュイタンス・パリ音楽院管 ビゼー・アルルの女&カルメン組曲 – 不朽の定番

これぞウィーン・フィル!◆クレメンス・クラウス リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」

これぞウィーン・フィル!◆クレメンス・クラウス リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」

通販レコードのご案内クラウスの音楽の様式的な古さを顕わにしていることでもあるのですが、そのとろっとした響きの美しさこそ「これぞウィーン・フィル!」と思わせるものがある。

GB DEC LXT2549 クレメンス・クラウス R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」《英ffrrオレンジ金文字フラット盤》GB DECCA LXT2549 クレメンス・クラウス R.シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」 楽劇『アラベラ』の初演を行うなど、リヒャルト・シュトラウスとの親交が深かったクレメンス・クラウス。ニュー・イヤー・コンサートの創設者でもあるクラウスならではの、ウィーン・フィルと一体となったリズム感あふれる名演奏です。

これぞウィーン・フィルの美質

 ウィーンの生んだ名指揮者、クレメンス・クラウス(1893〜1954)は、大戦後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やバイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭のほか、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団などに出演する多忙な生活を送っており、指揮活動のピークを迎えていました。
 余談ながら、1930年からはヴィルヘルム・フルトヴェングラーの後任としてウィーン・フィルの常任指揮者となったクラウスは、ベルリン国立歌劇場の音楽総監督、そして1937年から終戦までバイエルン国立歌劇場の音楽総監督を務めて、1941年から1944年までザルツブルク音楽祭の音楽総監督を務めるなど、映画「サウンド・オブ・ミュージック」が描くような、ブルーノ・ワルターやヘルベルト・フォン・カラヤンら多くの音楽家が翻弄している渦中にあって、これでもかというくらい独墺圏のポストを広く席巻してます。その反面、ウィーン、ベルリン、ミュンヘンというドイツ語圏の三大歌劇場の音楽監督を歴任した人にしては残されたクラウス自身の録音がとても少ない。そこにはベートーヴェンやブラームスはあまり得意ではなかったようだったことにも理由がありそうだが、モーツァルトやリヒャルト・シュトラウスでの独特の華やかでしなやかな音楽は現在聞いても、きわめて魅力的である。クラウスの棒によるシュトラウスは、ヨハンの方もリヒャルトの方も困ってしまうほど面白い。
 クラウスは若い頃からリヒャルト・シュトラウスに信頼されており、『アラベラ』『平和の日』『ダナエの愛』『カプリッチョ』の初演を任されていたほか、『カプリッチョ』では台本も書くという親密な関係でもありました。彼の師匠に当たるリヒャルト・シュトラウスを指揮したクラウスの演奏は、どれもこれもウィーン・フィルの美質を惜しげもなく振りまいていて、ヴァイオリンのソロが大きな役割を果たす『ツァラトゥストラはかく語りき』や『英雄の生涯』ではコンサート・マスターのヴィリー・ボスコフスキーがソロをつとめています。戦後、ウィーン・フィルのセッション録音に取り組んでいたデッカ・レーベルで1950年から行ったのが、前年9月に亡くなったリヒャルト・シュトラウスの作品のレコーディングでした。
『ツァラトゥストラはかく語りき』に『英雄の生涯』、『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』『家庭交響曲』『ナクソス島のアリアドネ組曲(町人貴族)』『ドン・キホーテ』『イタリアより』 という有名作品に加え、オペラ『サロメ』全曲という傑作の数々が、モノラルながら優れた音質で遺されています。そしてクラウスの音楽の様式的な古さを顕わにしていることでもあるのですが、そのとろっとした響きの美しさこそは「これぞウィーン・フィル!」と思わせるものがあります。

ウィーン・フィルと一体となったリズム感あふれる名演奏

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、蓄音機時代から数多くレコードが聴かれ続けています。ブルーノ・ワルターとの田園交響曲やモーツァルト、マーラーは現代でも避けては通れない音楽遺産です。
 そうしたレコード発売を目的としたものではない大戦前のウィーン国立歌劇場のライブ録音が、たくさん残されていますがクレメンス・クラウスが資料的なものとして録音を認めたことから1933年から始まったもので、クラウスがウィーンを去った後も続き、1944年まで続けられたものです。
 テープレコーダーが実験段階だった頃で、SP盤への録音のため、せいぜい数分程度ずつの断片的なものでしたが、この時代にこれだけまとまった数の録音は非常に貴重。これだけでも貴族的な容姿さながら。この時代に登場する指揮者といえば、このクラウスをはじめ、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、ワルター、ハンス・クナッパーツブッシュ、カール・ベーム、ヴィクトル・デ=サーバタ、リヒャルト・シュトラウス、ロベルト・ヘーガー、ルドルフ・モラルト、レオポルト・ルートヴィヒ、フランツ・レハール、NHK交響楽団でお馴染みのヴィルヘルム・ロイプナー、フェリックス・ワインガルトナーなど、錚々たる面々。
 クラウスはウィーン少年合唱団を経て、ウィーン音楽院で学び、さまざまな歌劇場で指揮者として活躍、1929年、フランツ・シャルクの後を継いでウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就任したのは、36歳の時。1歳下のベームが1回目のウィーン国立歌劇場の音楽総監督に就いたのは49歳の時、ヘルベルト・フォン・カラヤンが就任した時には48歳ですから、クラウスが生粋のウィーンっ子とは言え、いかに才能が高く評価されていたかの現れでしょう。しかも、クラウスが辞任した1933年をもって、ウィーン・フィルが常任指揮者制度を廃止しています。
「ナチスの指揮者」というレッテルのために戦後はしばらく演奏活動が禁止されていましたから、戦後の録音はほぼ1950年からスタートしています。それだけに、新しく再開されるウィーンの国立歌劇場の音楽監督に自分が指名されることを、クラウスは疑いもしていなかったのでしょう。ところが、結果は、このような優美さと高貴さをたたえた指揮者ではなく、木訥な田舎もののベームがその地位を手に入れるのです。
 結局は、ベートーベンが指揮できないような指揮者がウィーンのシェフでは困ると言うことでしょうし、さらに言えば、何処まで行っても「ナチスの指揮者」という影が、新しく船出をするウィーンの国立歌劇場には相応しくないと判断されたのでしょう。そして、1954年の5月に演奏先のメキシコで急死した。

1950年6月16日ウィーン、ムジークフェラインザールでのセッション、モノラル録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
LXT2549
作曲家
リヒャルト・シュトラウス
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
クレメンス・クラウス
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB DEC LXT2549 クレメンス・クラウス R.シュトラウス…
GB DEC LXT2549 クレメンス・クラウス R.シュトラウス…

ORANGE WITH GOLD LETTERING, MONO FLAT (200g), Stamper 2A/1A。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

Decca ffrr Gold inner-groove》 英国 DECCA ffrr 録音LP、LXT ナンバーのオリジナル。1958年頃までのプレスで、オレンジ地に金文字の『内溝』タイプ。耳マークがあります。音場型のステレオ盤に比べてモノラルは音像型。総じてモノラル盤の音質はステレオ盤より中低音域が厚く、コシがあるので同じ演奏のステレオ盤より明らかに好ましいものも少なくない良い音です。また、こうしたモノラル盤は単にモノーラルになっているだけではなく、ステレオ盤とは別にセッション録音したのがあります。モノーラル盤はステレオ盤より力感があり、そこはブルーノートのモノラル盤と共通していますが奥行きでオーケストラの存在感を出している点で、わたしはオレンジラベル盤が好きです。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
オーダーは 品番 / 34-25194
販売価格 4,400円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介これぞウィーン・フィル!◆クレメンス・クラウス リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」

名盤と青春◉未だに若々しい美しさの極み クリュイタンス ラヴェルの「マ・メール・ロワ」「高雅で感傷的なワルツ」

名盤と青春◉未だに若々しい美しさの極み クリュイタンス ラヴェルの「マ・メール・ロワ」「高雅で感傷的なワルツ」

通販レコードのご案内果たしてこれ以上の演奏が可能と言えるであろうか。

US ANGEL 36110 クリュイタンス ラヴェル・「マ・メール・ロワ」「高雅で感傷的なワルツ」《米エンジェル・イン・ライト・ブルー黒文字盤》US ANGEL 36110 クリュイタンス ラヴェル・「マ・メール・ロワ」「高雅で感傷的なワルツ」

 ラヴェルが自作の曲をオーケストラ用に編曲した2曲。ラヴェルの管弦楽曲は、光彩陸離たる華麗なオーケストレーションが魅力の一つであり、それ故に多くの指揮者によってオーケストラ曲としての醍醐味を味あわせてくれる数々の華麗な名演が成し遂げられてきているところであるが、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏は、理想的な名演です。《マ・メール・ロワ》での目のつんだ優しい響き、《高雅にして感傷的なワルツ》での絶妙な気品、いずれも「本物のラヴェル」が存分に味わえます。パリ音楽院管弦楽団は今は存在しないが、管楽器の音色の美しさと細やかな表情、弦楽器の柔らかな響きと美しい音色はラヴェルのオーケストレーションを最大限に活かしているし、クリュイタンスはオーケストラの自発性を活かしながら、巧みなコントロールで繊細で洗練された演奏を生み出している。
 パリ音楽院管弦楽団の持つ弦楽器や管楽器の柔らかく、まるで夢を見ているような美しい響きはどうでしょう。管楽奏者たちの上手さにも唖然とさせられます。各フレーズには独特の洒落たニュアンスと瑞々しいまでの感性が満ち溢れており、常にコクのある響きが全体を支配しているのが素晴らしい。そして現代的な清新さを兼ね備えている。果たしてこれ以上の演奏が可能と言えるであろうか。

昔、ある国で双子のお姫様が産まれた。王様が妖精達を招待するが、その中で年長のマゴティーヌという妖精により、姉(レドロネット)は醜い姿に変えられてしまいます。
レドロネットは、自ら、お城から遠く離れた塔に移り住み、あるとき森を散歩中に緑色の蛇に出会います。蛇は、あなただけが不幸なのではなく、あなたよりも醜い私を見て私より美しく生まれたことを学ぶよう言います。
レドロネットは、その後、塔の前にある海にあった美しい金色のボートに乗ります。ボートにはオールが1本ありました。レドロネットはオールを手に取って海の水をかいてみました。舟はゆらゆらしていましたが、そのうち動き出しました。ところがそのままボートは沖へ流され、海は荒れてあやうく死にそうになります。どのくらい長い時とどれほど遠くまで漂っていたのか、そこには町がありました。風はなく、平らな湖面を舟はゆっくり波紋を広げながら進み、岸に近づいてきました。町の建物は屋根や壁が太陽の光を浴びてきらきら輝いています。よく見れば陶器でできた町でした。
レドロネットが目覚めると、そこは美しい宮殿の中。そこには100体のパゴダ人形がいて、レドロネットをもてなします。レドロネットが着物を脱いで、水晶に金で装飾されたお風呂に入ると、パゴダ達は、歌ったり楽器で音楽を演奏し始めます。男も女も歌を歌い、楽器を奏で始めました。ある者は胡桃の殻で作ったテオルボを、またある者はアーモンドの殻で作ったヴィオールを抱えていました。パゴダ人形たちの寸法に釣り合う楽器と言ったらそんなものだったからです。
遠くでホルンによる狩りのラッパが鳴り、王子の到来を告げる。

 ラヴェルといえばアンドレ・クリュイタンス、とされるほど、収録から60年以上の歳月を経ても最高位にランクされる名演。しなやかで繊細なニュアンス、精妙で瑞々しい感性に満ちた響きは、いつ聴いても時代を超越した官能の世界を提示してくれる。

1962年4月録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
36110
作曲家
モーリス・ラヴェル
オーケストラ
パリ音楽院管弦楽団
指揮者
アンドレ・クリュイタンス
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

<div class="analogsound cover"US ANGEL 36110 クリュイタンス ラヴェル・「マ・メール…
US ANGEL 36110 クリュイタンス ラヴェル・「マ・メール…
LIGHT BLUE WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組 (140g).

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きはオーダー番号のリンク先で行えます。

  • オーダー番号34-23305
  • 販売価格3,300円(税込)
CDでの購入はアマゾンで

ラヴェルが自作の曲をオーケストラ用に編曲した2曲のカップリング。『マ・メール・ロワ』での目のつんだ優しい響き、『高雅にして感傷的なワルツ』での絶妙な気品、いずれも「本物のラヴェル」が存分に味わえます。

続きを読む 紹介名盤と青春◉未だに若々しい美しさの極み クリュイタンス ラヴェルの「マ・メール・ロワ」「高雅で感傷的なワルツ」