ブログ

クラシックレコード情報

熟成された濃密な男盛りを味わう★オイストラフ、マルティノン指揮フィルハーモニア管☆ラロ・スペイン交響曲

熟成された濃密な男盛りを味わう★オイストラフ、マルティノン指揮フィルハーモニア管☆ラロ・スペイン交響曲

『オイストラフがこの国を訪れたら、他のヴァイオリニストは全て太陽の前の星の如く輝きを失うであろう』と語ったトスカニーニ好みの演奏。それは『問題集の解答編を見させていただく感じ』だ。

通販レコードのご案内《ロイヤル・ブルー盤》GB COLUMBIA CX1246 ダヴィッド・オイストラフ ラロ・スペイン交響曲

  • この演奏は、オイストラフの超絶的名演でしょう。この時オイストラフは46歳、弾き盛りだけあって縦横無尽に歌いまくります。若干ゆっくりしたテンポですが、それがかえって細かいテクニックや芳醇なワインの様な美音を聴かせてくれます。マルティノンとフィルハーモニア管弦楽団も充実の演奏でオイストラフを上手くサポートしています。
  • GB COLUMBIA CX1246 ダヴィッド・オイストラフ ラロ・スペイン交響曲

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

品番
34-18510
商品名
GB COLUMBIA CX1246 ダヴィッド・オイストラフ ラロ・スペイン交響曲
レコード番号
CX1246
作曲家
エドゥアール・ラロ
演奏者
ダヴィッド・オイストラフ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ジャン・マルティノン
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL  CX1246 ダヴィッド・オイストラフ ラロ・スペイ…
GB COL  CX1246 ダヴィッド・オイストラフ ラロ・スペイ…
DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(150g), Stamper 1N/2N。

コンディション

ジャケット状態
VG-
レコード状態
EX-
製盤国
GB(イギリス)盤

優秀録音、名盤

特にジャケットの状態が良くないので市場価格の半値程でご提供します。

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
品番 34-18510
特別価格 7,040円(税込)
通常価格 8,800円

続きを読む 紹介熟成された濃密な男盛りを味わう★オイストラフ、マルティノン指揮フィルハーモニア管☆ラロ・スペイン交響曲

名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

名手デニス・ブレインとカラヤンが残したモノラル時代の人気盤です。

通販レコードのご案内GB COLUMBIA 33CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン協奏曲

GB COLUMBIA 33CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン協奏曲
  • ホルン奏者の中でも、いまだに別格的存在とされるブレイン。絶妙なフレージングとスケール感、驚くほどしなやかな音色、テンポに対する感覚とメロディの歌わせ方、どれをとっても現在まで語り継がれる理由のわかる、20世紀を代表する名手の快演です。すべてのホルン奏者が憧れる完璧なモーツァルトです。
  • GB COL  CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン…
 それから、カラヤンのバックも絶品。SPレコードでも発売されてもいるようですが、テープ録音が始まった時期でもあって、未だに判断がついていないレコード。甘くメロウな響きに絶句。ブレインの持ち味でもあろうが、ブレインの音は、とにかく圧倒的に“甘い”。それがいつも以上に感じられるのは、カラヤンのサポートで魅力を増しているのか、録音時に魔法でも起こったのか。このレコードを初めて聴いてから、モーツァルトの生涯最後の曲であることもあって、数々の名手の演奏を聴きこんできました。ゲルト・ザイフェルト、アラン・シヴィル、ペーター・ダム、ヘグナー、タックウェル、クレヴェンジャー、ティルシャルなど、いずれ劣らぬ個性的な名演を披露してはいるが、本盤の演奏の持つ独特の魅力には及んでいるものはないと今もっても断言します。それほど、SPレコード録音とは信じがたい豊かさがある。1953年11月12〜13日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。
CDのお求めはアマゾンで

プロダクト

品番
34-18176
商品名
GB COLUMBIA 33CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番
レコード番号
33CX1140
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
デニス・ブレイン
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL  CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン…
GB COL  CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン…

DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO (160g)。

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX
製盤国
GB(イギリス)盤

コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-18176
  • 特別価格2,420円(税込)
  • 通常価格3,080円(税込)

続きを読む 紹介名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

名手デニス・ブレインとカラヤンが残したモノラル時代の人気盤です。

通販レコードのご案内GB COLUMBIA CX1140 ブレイン&カラヤン モーツァルト・ホルン協奏曲

 ホルン奏者の中でも、いまだに別格的存在とされるブレイン。絶妙なフレージングとスケール感、驚くほどしなやかな音色、テンポに対する感覚とメロディの歌わせ方、どれをとっても現在まで語り継がれる理由のわかる、20世紀を代表する名手の快演です。すべてのホルン奏者が憧れる完璧なモーツァルトです。
GB COLUMBIA CX1140 ブレイン&カラヤン モーツァルト・ホルン協奏曲
 それから、カラヤンのバックも絶品。SPレコードでも発売されてもいるようですが、テープ録音が始まった時期でもあって、未だに判断がついていないレコード。甘くメロウな響きに絶句。ブレインの持ち味でもあろうが、ブレインの音は、とにかく圧倒的に“甘い”。それがいつも以上に感じられるのは、カラヤンのサポートで魅力を増しているのか、録音時に魔法でも起こったのか。このレコードを初めて聴いてから、モーツァルトの生涯最後の曲であることもあって、数々の名手の演奏を聴きこんできました。ゲルト・ザイフェルト、アラン・シヴィル、ペーター・ダム、ヘグナー、タックウェル、クレヴェンジャー、ティルシャルなど、いずれ劣らぬ個性的な名演を披露してはいるが、本盤の演奏の持つ独特の魅力には及んでいるものはないと今もっても断言します。それほど、SPレコード録音とは信じがたい豊かさがある。

1953年11月12〜13日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

品番
34-20936
商品名
GB COLUMBIA 33CX1140 デニス・ブレイン モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番
レコード番号
33CX1140
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
デニス・ブレイン
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL CX1140 ブレイン&カラヤン モーツァルト・ホルン…
GB COL CX1140 ブレイン&カラヤン モーツァルト・ホルン…

DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO (160g), Stamper 7N/5N。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤

コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-20936
  • 通常価格3,300円(税込)

プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

続きを読む 紹介名曲、名演、名録音を満喫◉デニス・ブレイン、カラヤン指揮フィルハーモニア管 モーツァルト・ホルン協奏曲1-4番

正しい表現をするということ*唯一の共演 リヒター=ハーザー、カラヤン指揮ベルリン・フィル ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

正しい表現をするということ*唯一の共演 リヒター=ハーザー、カラヤン指揮ベルリン・フィル ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

ルーツを持つことは大切で、敬意を払って誇るものです。

 音楽は世界共通の言語です。国も、性別も職業も、宗教も歌ったり、楽しんだりすることに関わらない。様々な国の音楽を聴いて、その国に想いを馳せ、その曲自体を楽しむことは、まことに正しいし、音楽の持つ偉大な力のひとつだと思います。音楽を聴いて幸せな気持ちになったり、癒されたりする。何より、生きる喜びを人とシェアできるのが音楽の素晴らしさです。
 しかし、言葉には様々な種類の言語があり、知らない言語との会話は理解できない。同じ九州内に生活していても、まともな会話にならないことも有るでしょう。それなのに、一方で音楽が「世界共通語」であるという誤った認識が従来よりある。音楽を楽しむだけなら、それで充分なのですが音楽をプレイする立場がそれでは困る。
『ルーツは誰ですか』と、2016年9月、長崎・佐世保で活動しているフルート奏者に問うた。ところが彼女の取り巻きが憤りを込めて「彼女の音楽は何かに似ているというものではない」と得意気に答えた。
 ポロネーズはどういう踊りかを知ることがショパンの正しい演奏の理解になると勧められるのは今では良く有ること。チャイコフスキーのロシアの風土はトレパークが大事だ。ベートーヴェンの旋律はウィーンの民謡を借りている。モーツアルトのきらきら星変奏曲はフランスの遊び歌だし、初めてモーツアルトを聴いたトルコ人は、こんな子供だましが音楽なのか、といって笑ったそうだ。
 同じ西洋の音楽であっても、ベートーベンばかり聴いていて初めてバッハを聴いたときは全く違う音楽のような印象を受ける。同じ作曲家であっても初めて聴く曲には、なんだかよく分からないという印象を持つ。何度も聴いている内に、その曲の良さや悪さが理解できるようになる。

「音楽的に弾く(吹く)」と言う意味をとり違えている演奏家は憐れです。

 近代ハンガリー・ヴァイオリン流派の明確な確立は、ブダペストにおいて、イェネー・フバイの教育によって生まれました。フバイは同じハンガリー人のヨーゼフ・ヨアヒム(1831~1907)の弟子でしたが、フランツ・リストとデュオを組み長期間各地を演奏旅行をした。師弟関係にあった同じハンガリー系ユダヤ人ヴァイオリニストの2人、フバイとヨアヒムの違いを探してみると、まず、ブラームス派とリスト派に二極化された当時の音楽界の構図が見えてきます。音楽を演奏するのに大切なメロディー、ハーモニー、リズムは民族や文化、宗教の理解が必要です。それぞれの国の音楽を演奏して、その国の音楽を知った気になってしまうのは、まことにおこがましく、恥ずかしく、恐ろしいことです。
 ヨーロッパ音楽の伝統の何たるかをしっかり把握していないものは、聴いていて虚しいばかりです。それはジャズでも同様です。ジャズには技法と作法があると黒田卓也さんが説いている。ジャズの歴史はクラシック音楽ほどではありませんが、歴史を知っているか知っていないかがミュージシャンには大切だ。インタープレイの相手が、どこの時代が好きなのかという言葉(言語)がわからないと会話ができない。ジャズ・ミュージシャン同士で重要視されている『NOW’S THE TIME』に関心がないと、アドリブもまともに出来ないでしょう。
 それを置き去りにしてしまっている「楽器を弾ける」演奏家が郎党を組んでいるのは、どうしたもんじゃろの。彼らは自分たちが育った街を自慢できるだろうか、胸はって自分の会社を誇れるだろうか。またそれとは別に「音楽的に弾く」と言う意味をとり違えている人を見ました。これは下手をすると一生引きずってしまうでしょうね。ちょっとかわいそう。日本人は器用な民族なので、真似をして良いのです。そして先達に敬意を忘れずに、ルーツを誇りましょう。
 ジャズのライヴでアドリブが、ただのメンバー紹介で、全くアドリブの様式に成っていない演奏は気持ち悪いが、最後で何十秒も長々と音を引っ張っているのも閉口してしまう。それは自分だけのエクスタシーに酔っているだけで、聴き手を疎かにしている演奏だ。音楽を聴いてもらうというのは、どちらが主体なのか、自分たちの満足を満たすのはリハーサルのうちに済ませて欲しいと思う。お金をもらって聴いてもらっていることを忘れてはいけない。特に、プロとして聴衆の方々に、瞬間芸術であるこの「音楽」を提供する場合には、もっと謙虚に、もっと慎重であるべきだと思います。必ずしも、その国、言葉のエキスパートであるべき、と考えるのは適切だとは思いません。ただ、日本人である以上、一流のプレーヤー足り得るためには、器用に逃げないで自分の血の中にない部分については学び取る必要があるのです。どんなに個性的な演奏も、結局は独善的なもので専門家的に聴けば説得力はありません。

通販レコードのご案内 DE C91 052 のジャケ違い。

《英ロイヤルブルー金文字盤》GB COLUMBIA CX1680 カラヤン&リヒター=ハーザー ブラームス・ピアノ協奏曲2番

  • GB COLUMBIA CX1680 カラヤン&リヒター=ハーザー ブラームス・ピアノ協奏曲2番
  • 例えばリヒター=ハウザーの演奏は地味ではあるけれど、細部に至るまで原典を研究しつくした音楽的な表現です。一般には、ケンプやバックハウスの陰に隠れてしまっている存在かもしれませんが、どちらかと言うと彼こそがオーソドックスな伝統を具現できる極めつけの名手だ。二人の名匠と比べてもヒケをとらないどころか、中古オリジナル盤市場では人気盤にあげられることで評判のほどが分かる。その確かなアーティキュレーションに知性を感じる。
 ドイツのピアニストならではと言いたくなるような堅固な構築力、深い陰翳を宿した夢幻性、曖昧に濁さない明確な直截性が、彼のピアノの中では調和している。いわば気骨があり、風格も色気もある、身なりのよい大人の語り口。そこから熱い歌心がこぼれてくる。だからその余韻も単に爽快なだけでは終わらない。
 当然、自己陶酔ではない。作品にフィットした「これしかない響き」の素晴らしさといったら、ヘルベルト・フォン・カラヤンと組んだブラームスの第2番も良い。華やかさの中に固い芯があり、アクセントの付け方が独特。そのピアニズムはカラヤン色に染まらない。

通販レコード詳細・コンディション、価格

COLUMBIA 33CX1680 – BRAHMS – Piano Concerto No 2 – RICHTER-HAASER, KARAJAN

プロダクト

  1. レコード番号
    CX1680
  2. 作曲家
    ヨハネス・ブラームス
  3. 演奏者
    ハンス・リヒター=ハーザー
  4. オーケストラ
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  5. 指揮者
    ヘルベルト・フォン・カラヤン
  6. 録音種別
    MONO
DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(160g), Stamper 1N/1N。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL CX1680 カラヤン&リヒター=ハーザー ブ…
GB COL CX1680 カラヤン&リヒター=ハーザー ブ…

コンディション

  1. ジャケット状態
    M-
  2. レコード状態
    M-
  3. 製盤国
    GB(イギリス)盤

コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。

オーダー・リンクと販売価格

詳細の確認、特別価格での、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-19171
特別価格 7,040円(税込)
通常価格 8,800円(税込)

続きを読む 紹介正しい表現をするということ*唯一の共演 リヒター=ハーザー、カラヤン指揮ベルリン・フィル ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲

個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲

無二の個性は普段から発散していた ― ダメであれば最初から弾き直して決してつぎはぎはしなかった。

 ポーランド出身、英国の大女流ヴァイオリニスト ― イダ・ヘンデル(Ida Haendel/1928~2020)は、ヨハンナ・マルツィやジネット・ヌヴーと同世代。カール・フレッシュとエネスコに師事し、彼女の演奏をシゲティも絶賛している。1935年ワルシャワで開催された第1回ヴィエニャフスキ国際コンクールで第7位に入賞(1位はヌヴー、2位がオイストラフ)。ヌヴーが49年に飛行機事故で早世したため、戦後のもっとも有名な女性ヴァイオリニストとなった。鋭いテクニックと、ニュアンスに富んだ音色が特徴的だが、気品よりは感情表出の激しさによって、女性ヴァイオリニストの中でも一頭地を抜いている。ヘンデルは幼少よりフレッシュやエネスコといった大家から音楽やヴァイオリンの基礎を学び、8歳でプロムス・コンサートで華々しくロンドン・デビューを飾ったという天才少女。
 ポーランド出身で Muza にはモノラル時代を含め多くの作品が残っていますが録音嫌いで、録音が極端に少ないためキャリアの割に情報は少なく過去の演奏家に錯覚されてそうだが、今も現役で活躍しています。今なお現役で、2008年に来日したときにスタジオで収録したアルバム『魂のシャコンヌ』(RCA BVCC-31116)が発売された。テクニックや艶やかな音色にはいささかの衰えもみせてはいないが、押しつけがましくない正確な感覚によるスタイル、見事なまでに自由なフレージング、楽曲の大きな方向惟に対する鋭い感覚といったヘンデルの資質は、冷静な正確さや小節レベルの 派手さといった部分的なものにこだわっていないからこそ賞賛される。
 ヘンデルは録音の際には決してつぎはぎはしないそうだ。つまり、ダメであれば小品なら最初から、ソナタであれば楽章単位で弾き直すというわけです。必要以上に細部のミスにこだわったような雰囲気は感じられない。
 ざっと500年続いて絶えていない〝ドイツ音楽〟はベートーヴェンからブラームスを中心に、そこにはシューマン。前後にはバッハやブルックナーまで人それぞれに名前が浮かぶと思います。それに対して、ウォルトンをはじめイギリスの音楽とは20世紀の音楽です。
 ヘンリー・パーセル以来、長らく自国産の作曲家を生み出さなかったため、イギリス音楽は最初にシベリウスの音楽に親近を示し、ウォルトンをはじめ作曲家たちも、その成果を摂取したのでした。民族的なものを昇華することと、表現主義の時代でもあった20世紀にあって、遅れて来た作曲者の輩出は、表現主義的なものの反動でもあった新古典、そして、イギリス紳士らしく微温な保守性が垣間見える作品となりました。また、イギリスとシベリウス録音は縁があり、ベルグルンドの最初のシベリウス交響の全集はイギリスのボーンマス交響楽団との間に為されています。
 20世紀は情報の時代で、戦争中の国民心理をラジオ放送が扇動した。そして、レコードによって全ヨーロッパに広まったのがイギリス、北欧音楽といえるでしょう。北欧のオーケストラの成熟を前にイギリスのオーケストラが支えた。それらのオーケストラを伴奏に、シベリウスやイギリスの作曲家のヴァイオリン協奏曲は、ヤッシャ・ハイフェッツ、ユーディ・メニューインによって広まり、ポーランドの音楽はイダ・ヘンデルも、また取り入れている。

通販レコードのご案内《米デジタルリマスター盤》US ANGEL AE-34501 イダ・ヘンデル シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲

 1975年録音の高名なシベリウス・ヴァイオリン協奏曲(ASD3199)のデジタル・リマスター盤。カップリングは「2つのセレナード」、「ユーモレスク5番」からウォルトンの《ヴァイオリン協奏曲》に変更されています。80歳代になっても第一線で活躍し続けた彼女は、その長いキャリアにも関わらず、録音の少ないことで有名です。

  • 生前のシベリウス自身にも認められたというこのヴァイオリン協奏曲は、彼女の代表的名演。シベリウスの美しいメロディをひときわ引き立てる感性と表現力、3楽章での完璧な超絶技巧の冴えは圧巻。シベリウスのスペシャリストであるパーヴォ・ベルグルンドの伴奏も言うことなし。
  • US ANGEL AE-34501 イダ・ヘンデル シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲

 イダ・ヘンデルは鋭いテクニックを持ったヴァイオリニストの一人で英国のエルガー、ウォルトン等の協奏曲はもちろんのことフィンランドのシベリウスの協奏曲も大変得意としており1982年にはその功績にフィンランドの「シベリウス協会」から「シベリウス・メダル」も贈られている。楽器はストラディヴァリウス(1696年製)を使用。

(シベリウス)1975年7月7&8日サザンプトン、ギルドホール録音。(ウォルトン)1977年6月録音。プロデューサー:David Mottley、エンジニア:Neville Boyling。ステレオ録音。
 ヘンデルはヨーロッパ大陸の出身者にもかかわらず、イギリス音楽にも深い関心と理解を示し、英国楽壇への功労が認められ、1991年にはCBEを受勲した。
 エルガーやブリテンの協奏曲を積極的に演奏・録音したほか、ウォルトンの《ヴァイオリン協奏曲》の録音は、この作品の模範的演奏の一つに数えられている。この《ヴァイオリン協奏曲》は、それほど親しまれてはいませんが非常に厳粛でロマンティックな作品であり、とりわけ第2楽章がそのような性質を持つ。特に第3楽章はとりわけバイオリンの超絶技巧が要求され、ダブル・ストップや急速なアルペッジョが目立っている。技巧派のヘンデルが選んだのも無理ない話。聴き終わって、「音楽を聴いた」と感じる録音です。
 イタリア的なものの志向。決して、弦楽器の奏法に精通(せいつう)していなかったウォルトンですが、残された協奏作品であるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの3つの協奏曲は広く知られています。3曲ともに、要求されるものは高いのに対し、技巧を喧伝するタイプの曲種ではありません。舞曲的な源泉をもち、派手に効果をあげるよりはむしろ抑制されたところに真価を発揮する。1楽章の叙情も、明瞭に光を帯びたそれではなく、ヴェールを帯びたもので、明瞭にそうした輪郭を描かないのもイギリス的なものの体質です。ヴァイオリンもその中でよく歌います。イダ・ヘンデルの演奏は、そこにあって、すべて的確に収められ過不足無く作品の性格を表現する。抒情的な性格は、ベルグルンドの指揮も巧みで、ヴァイオリンも引き立てますが、すでに、ヴァイオリンの技巧がそうしたバランスの中に引き立たせられる書法となっているのです。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Walton · Sibelius – Ida Haendel, Bournemouth Symphony Orchestra, Paavo Berglund ‎– Violin Concertos

プロダクト

レコード番号
AE-34501
作曲家
ジャン・シベリウス ウィリアム・ウォルトン
演奏者
イダ・ヘンデル
オーケストラ
ボーンマス交響楽団
指揮者
パーヴォ・ベルグルンド
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

US ANGEL AE-34501 イダ・ヘンデル シベリウス&ウォ…
US ANGEL AE-34501 イダ・ヘンデル シベリウス&ウォ…
SILVER WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(130g), Release 1986。

コンディション

ジャケット状態
VG(右下にカットあり)
レコード状態
EX++(シベリウス2楽章に僅かなスクラッチノイズ)
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-15644
販売価格 6,600円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介個性は普段着から*イダ・ヘンデル、ベルグルンド、ボーンマス響 シベリウス&ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲

千変万化*バックハウス、シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

千変万化*バックハウス、シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

通販レコードのご案内ベートーヴェンを弾く上でピアニストにとって意識せざるを得ない録音。ベートーヴェンを聴く者にとっても最初に選ぶべきレコード。

JP LON SLC1232 バックハウス・イッセルシュテット・ウィーンフィル BEETHOVEN EMPEROR《最初期FFSS 180㌘重量フラット盤》JP LONDON SLC1232 バックハウス イッセルシュテット ウィーン・フィル ベートーヴェン ピアノ協奏曲5番・皇帝 BEETHOVEN EMPEROR 鍵盤の獅子王と異名をとる日本でとりわけ人気の高いピアニスト。バックハウスのピアノですが、言い尽くされている通り特徴が無いのが特徴といえるでしょうか。要は、テクニックをひけらかすわけでもなく、その澄んだ音色ともあいまって、ひどくシンプルなのです。
 でも、繰り返し聞いていると、何か、そのピアノが、まるで、融通無碍(ゆうずうむげ)の境地で、自由にブラームスの音符と戯れているように、静かな所は静かに激しいところは激しく聴こえて来るところが、彼の魅力と言えるでしょうか。
 このバックハウスを土台からしっかり支えているのが、壮年期で充実しかけたシュミット=イッセルシュテット。テンポも速く、劇的な演出はどこにもないが、曲が進むに連れて熱気を帯びてくる。シュミット=イッセルシュテットの解釈であろうが、ウィーンフィルの奏者達のバックハウスへの献身こそが活気を呼び起こしているのかも。
 オーケストラは、アコースティックな響きを伴って迫ってくる。音圧が高く、音に密度と力がある。高域の空間と伸びは適度。低域は空間が広く、密度のある音。チェロをはじめとする弦楽器も温かい音色で、高低の分離も良い。お互いに晩年に差し掛かり 枯れた境地 が伝わって参ります。
 バックハウス晩年のステレオ録音による比類なく美しい名演です。この巨匠にとって最後のベートーヴェン協奏曲全集になるであろうことを指揮者もオーケストラも噛みしめて、最高のサポートをしています。高名な老巨匠であるから、数えきれない回数演奏を重ねてきたはずですが5曲の協奏曲の個性が活き活きとしている。もちろん「皇帝」が、その名の通りの出来で、山ほどあるレコードの中でも最高峰のうちの一つ。
 1959年ステレオ録音。バックハウスならではの悠然たるピアノ、彼が愛して止まなかったウィーン・フィルの典雅な響き、シュミット=イッセルシュテットの堅固な造形、これらが三位一体となった名演奏。彼の残した最も録音の条件の良い《皇帝》として、永く聴き継がれて行くことでしょう。
 シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィルが作曲家の青春時代に相応しい希望に満ちたサポートを繰り広げています。永遠の名盤、ドイツ盤です。

1959年6月ウィーン、ムジークフェラインザールでのセッション録音。優秀録音、名盤。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

Beethoven, Backhaus, Vienna Philharmonic Orchestra, Hans Schmidt-Isserstedt ‎– “Emperor” Concerto

レコード番号
SLC1232
作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
ヴィルヘルム・バックハウス
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ハンス・シュミット=イッセルシュテット
録音種別
STEREO
LONDON 最初期 FFSS SLC1***盤, STEREO FLAT 1枚組 (180g) 重量盤, Release 1963, Stamper 輸入メタル使用盤ZAL-4597|8 2E/2E 最初期スタンパー。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  1. JP LON SLC1232 バックハウス・イッセルシュテット・ウィ…
  2. JP LON SLC1232 バックハウス・イッセルシュテット・ウィ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
JP(日本)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダーは品番 / 34-23940
  • 販売価格3,300 円(税込)

続きを読む 紹介千変万化*バックハウス、シュミット=イッセルシュテット指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

今でもスタンダードな解釈★シェリング、ヘンデル指揮シカゴ響☆ラロ・スペイン交響曲

今でもスタンダードな解釈★シェリング、ヘンデル指揮シカゴ響☆ラロ・スペイン交響曲

通販レコードのご案内名手シェリングがステレオ初期に RCA に録音した若き日の名演。スペイン情緒はそんなにないにしても艶やかな音で楽しませてくれる。

IT RCA KV119 シェリング ラロ・スペイン交響曲《RCA VICTROLAシリーズの初期プレス盤》IT RCA KV119 シェリング ラロ・スペイン交響曲 シェリングの音色は、とてもみずみずしく、のびのびしていて極めて美しい。美音の持ち主は往々にして自らの音の美しさに浸りきった演奏をしがちであるが、シェリングの演奏は調和が取れていて純粋・明瞭かつ客観的であり、耽美的な要素はない。この録音から聞き取ることができるのは、シェリングの技巧の完璧さと音のニュアンスの幅広さ、そして音楽の美しさである。
 シェリングを退屈なヴァイオリニストという意見が一部にありますが、いえいえそういうことはありません。ここで聴かせるシェリングは充分に情熱的で情緒にも何の不足もありません。そのヴァイオリンの音は艶やかに歌い上げますが一切不足にならないところが流石です。
 シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないことに由来するのだと思う。和音の処理が見事なことである。随所に出てくる和音を、まるでオルガンで演奏しているかのように演奏することは生易しいことではないはずだ。また、シェリング特有の上から下に弾く和音によってリズムが躍動するのも好きだ。次に、音のニュアンスが幅広い点も気に入っている。シェリングの演奏上歴史に名を残す独 DGG に入れたバッハの無伴奏全曲聴けば、全て納得頂けると思います。本盤は、そのバッハをラロに移し変えたような快演。
 録音、演奏共に極めて優秀と断言できます。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

品番
34-7154
商品名
IT RCA KV119 シェリング ラロ・スペイン交響曲
レコード番号
KV119
作曲家
エドゥアール・ラロ
演奏者
ヘンリク・シェリング
オーケストラ
シカゴ交響楽団
指揮者
ワルター・ヘンデル
録音種別
MONO

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
IT(イタリア)盤

優秀録音、名盤。

清潔で芯の通った美しい音色と卓越した技巧を兼ね備え、作品の核心に肉薄しようとする深い精神性を感じさせるシェリングの演奏は、今でもスタンダードな解釈として数多くの音楽ファンを魅了しています。RCA VICTROLAシリーズの初期プレス盤。

販売レコードのカバー、レーベル写真

IT RCA KV119 シェリング ラロ・スペイン交響曲 IT RCA KV119 シェリング ラロ・スペイン交響曲

VICTROLA DARK MAGENTA WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組(150g)。

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-7154
  • 特別価格1,760円(税込)
  • 通常価格2,200円(税込)

続きを読む 紹介今でもスタンダードな解釈★シェリング、ヘンデル指揮シカゴ響☆ラロ・スペイン交響曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

通販レコードのご案内ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。

DE DGG SLPM138 755 フルニエ/セル/ベルリンフィル ドヴォルザーク チェロ協奏曲《独チューリップ Made in Germany フランス製見開き厚紙ジャケット盤》DE DGG SLPM138 755 フルニエ&セル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。

ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。

土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさにフルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツグラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLP時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(ドイツグラモフォン)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。

通販レコード詳細・コンディション、価格

1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。

プロダクト

品番
34-25783
レコード番号
SLPM138 755
作曲家
アントニン・ドヴォルザーク
演奏者
ピエール・フルニエ
オーケストラ
ベルリン・フィハーモニー管弦楽団
指揮者
ジョージ・セル
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE DGG SLPM138 755 フルニエ/セル/ベルリンフィル…
  • DE DGG SLPM138 755 フルニエ/セル/ベルリンフィル…

チューリップ MADE IN GERMANY, STEREO 1枚組(160g)重量盤, Stamper ドイツDGG SLPM 規格スタンパー使用盤, フランス製見開き厚紙ジャケット。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤

販売価格

品番 34-25783
販売価格 9,900(税込)
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

SP盤 麗しきヴァイオリンの王 ハイフェッツ、クーセヴィツキー指揮、ボストン交響楽団 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

SP盤 麗しきヴァイオリンの王 ハイフェッツ、クーセヴィツキー指揮、ボストン交響楽団 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

通販SPレコードのご案内

【SP盤】GB HMV D.B.5741 JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77 2nd Movement (Conclusion)/3rd Movement (Part 1)
【SP盤】GB HMV D.B.5741 JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77 2nd Movement (Conclusion)/3rd Movement (Part 1)
 近代ヴァイオリニストの中の「王」はまぎれもなくハイフェッツでしょう。正確無比のテクニック、魔術的ともいえる左手のボウイング。しかしながらそのあまりの完璧さゆえに、クールで無機質な演奏という誤ったイメージが根強いのも確か。このブラームスの3楽章のサブテーマの麗しさはそんな先入観を打ち破るでしょう。過剰にならないポルタメントを効果的に使っている点にも耳を傾ける価値あり。
尤も、演奏は均一かつ特有のストイズムに貫かれた「抜群」のもので、端正な歌わせぶりや多彩な音色の変化、さらにダイナミクスの幅、なによりこれだけの集中力をもって一気に聴かせる演奏にはそう出会えるものではない。
ハイフェッツが、ヴァイオリンの演奏技術を超越した次元で自らの豊かな音楽を心行くまで奏していることが良くわかる。そこには作為的な表現も過剰な感情移入もなく、自然極まりない究極の音楽の追求がある。

 いわゆる4大ヴァイオリン協奏曲の中でもベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン協奏曲は、技量面での難しさもさることながら、メロディの美しさよりは音楽の内容の精神的な深みが際立った作品である。ヴァイオリニストにとっても、卓越した技量を持ち合わせているだけでなく、楽曲の内容の深みを徹底して追求する姿勢を持ち合わせていないと、スコアに記された音符の表層をなぞっただけの浅薄な演奏に陥ってしまう危険性も孕んでいる。ハイフェッツの演奏は、持ち前の超絶的な技量を駆使することのみによって、内容面をも含めた魅力を描出し得た稀有の演奏だ。

 ハイフェッツの演奏は、あまたのヴァイオリニストによるレコードの中でも史上最速のテンポで全曲を駆け抜けている。緩徐楽章においても、速めのテンポでありつつも情感豊かに歌い抜いており、血も涙もある懐の深い大芸術家であったことがよく理解できるところだ。速いテンポで卓越した技量を披露しているにもかかわらず、技巧臭がいささかもせず、音楽の素晴らしさ、魅力だけが聴き手に伝わってくる。まさに、卓越した技量が芸術を超える稀有のヴァイオリニストの面目躍如と言ったところだろう。

通販レコード詳細・コンディション、価格

商品名
【SP盤】GB HMV JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77
作曲家
ヨハネス・ブラームス
演奏者
ヤッシャ・ハイフェッツ
オーケストラ
ボストン交響楽団
指揮者
セルゲイ・クーセヴィツキー
製盤国
GB(イギリス)盤
  • 【SP盤】GB HMV D.B.5738 JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77 1st Movement (Part 1)/(Part 2)
  • 【SP盤】GB HMV D.B.5738 JASCHA HEIFET…

  • 【SP盤】GB HMV D.B.5740 JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77 Cadenza & 1st Movement (Conclusion)/2nd Movement (Part 1)
  • 【SP盤】GB HMV D.B.5740 JASCHA HEIFET…

  • 【SP盤】GB HMV D.B.5741 JASCHA HEIFETZ BRAHMS CONCERTO IN D MAJOR OP.77 2nd Movement (Conclusion)/3rd Movement (Part 1)
  • 【SP盤】GB HMV D.B.5741 JASCHA HEIFET…
詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介SP盤 麗しきヴァイオリンの王 ハイフェッツ、クーセヴィツキー指揮、ボストン交響楽団 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲

優美なスタイル☆得がたい感動 カサドシュ、セル指揮コロンビア響 モーツァルト・ピアノ協奏曲22、23番

優美なスタイル☆得がたい感動 カサドシュ、セル指揮コロンビア響 モーツァルト・ピアノ協奏曲22、23番

音のきれいなピアニストでモーツァルトをきくと

 カサドシュといえば、極めつきの美徳として知られていた、あの円くて、しっとりとした輝きがあって、粘っこさというものがなくて、しかもかさかさの無機的な感じを少しも与えない、軽くて、決して、軽っぽくないいわゆる真珠の玉をつらねたようなレガートの美しさというものが、あるにはあっても、少し重くなり、音の表面にも、真珠の比喩を続ければ、少し「病気になったような」淡い曇りがうっすらとかかったような気味があって、おやっと思ったものだった。
 カサドシュといえば、私など ― いや私に限るまい、彼の少なくとも壮年期のあのピアノをきいたことのある人たちだったら、ラヴェルやドビュッシーといったフランス近代音楽のピアノの名作はいうまでもないが、恐らく、それにもまして、彼のモーツァルトを高く評価していた。

 ロベール・カサドシュは仏ピアノ界の重鎮的存在。1899年パリに生れたカサドシュ( Robert Casadesus, 1899年4月7日 – 1972年9月19日 )は1922年からラヴェルと共同でピアノロールの録音を行い、欧州各地でラヴェルと共演した経歴を持つ。大戦中アメリカへ亡命した事もあって、米 Columbia に多くの録音を残した、これも米録音。モーツァルトのピアノ協奏曲第15番変ロ長調、同じく第17番ト長調、それに第26番ニ長調「戴冠式」と最後の協奏曲第27番変ロ長調の4曲をジョージ・セルの指揮で、クリーヴランド管弦楽団とコロンビア交響楽団に発売されたレコードの名義上録音している。が、どちらも実態はクリーヴランド管弦楽団だ。
 冒頭に引用したのは、音楽評論家・吉田秀和氏の著作『レコードのモーツァルト』(中公文庫)から「音のきれいなピアニストでモーツァルトをきくと」と題した章から、カサドシュのことが語られている部分の妙出。吉田氏も奨めているが、もしまだカサドシュのモーツァルトを聞いていないとしたら《戴冠式》から聞いてみるのも悪くないだろう。カサドシュのレパートリーは決して広くなく、むしろ適した曲目はきわめて限られたものでした。彼はラヴェルと大変親しく、彼の曲目を重要なレパートリーとしたが、そのレパートリーにはドイツ音楽も多く、ベートーヴェンやモーツァルトも得意とした。それは、あまりにも整いすぎた音楽に感じられるほど楽曲の演奏の仕方や、聞く時の手本に向いていると、その客観性をいわれ演奏の古典となったものでしたが、特質はフランス的なもの。「ドビュッシーの音楽はショパンから派生し、ラヴェルの音楽はリストから派生する」とは、カサドシュのインタヴューに応えた言葉が由来です。一聴は大人しいが、その美しさは絵画的。清楚で淡々と演奏していて、常にスタイリッシュです。いわゆる、ソリストとしては絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない。
 カサドシュの演奏様式は古典的な抑制が効いていて、物足りないような印象を持つこともあるが、そこに込められた豊かなニュアンスには強い説得力があり、美しい音色がとても魅力的です。全体に快速なテンポで軽いタッチで弾き流しており、最近の演奏家が陥りがちな印象派風なべとべとした演奏とは一線を画します。典雅な香りや、知的なのにどこか遊び、ペーソスをもっていても嫌味にならない。古典的たたずまいが典雅と両立しているものは非常に稀なことです。
 素直に作品の良さを引き出して、作品を客観視しながら、彫りの深さや滲み出て来る様な人間味を身近に感じる。カサドシュの ― 些細な事に拘らない ― 美学が見え隠れする名演です。吉田氏が表現した「軽くて、決して、軽っぽくないいわゆる真珠の玉をつらねたようなレガートの美しさ」そのものであった。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。

通販レコードのご案内

FR CBS S72230 カサドシュ モーツァルト・ピアノ協奏曲《仏ターコイズ盤》FR CBS S72230 カサドシュ モーツァルト・ピアノ協奏曲 フランスの名ピアニスト、カサドシュによる定評あるモーツァルト・ピアノ協奏曲です。
 カサドシュはモーツァルトも大の得意としており、モノラル時代から多くのレコーディングを行ってきました。このセットは盟友ジョージ・セルとのステレオ期に録音された後期の有名なピアノ協奏曲です。カサドシュの演奏はきわめて洗練されたもので、優美なスタイルで得がたい感動を与えてくれます。ステレオ録音。

1959年11月13日(第22番)、11月14日&15日(第23番)クリーヴランド、セヴェランス・ホールでの録音。

■名演、名盤、優秀録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Mozart, Robert Casadesus, Columbia Symphony Orchestra, George Szell ‎– Concertos Pour Piano Et Orchestre N°22 K.482 & N°23 K.488

プロダクト

レコード番号
S72230
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
ロベール・カサドシュ
オーケストラ
コロンビア交響楽団
指揮者
ジョージ・セル
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

FR  CBS  S72230 カサドシュ モーツァルト・ピアノ協奏曲
FR  CBS  S72230 カサドシュ モーツァルト・ピアノ協奏曲

TURQUOISE WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(130g)。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
FR(フランス)盤

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-12332
特別価格 2,420円(税込)
通常価格 3,080円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介優美なスタイル☆得がたい感動 カサドシュ、セル指揮コロンビア響 モーツァルト・ピアノ協奏曲22、23番