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堂々と“クラシック”が響きわたる*クリスタルクリアな音色 オーマンディ指揮フィラデルフィア管 プロコフィエフ・交響曲5番

堂々と“クラシック”が響きわたる*クリスタルクリアな音色 オーマンディ指揮フィラデルフィア管 プロコフィエフ・交響曲5番

通販レコードのご案内プロコフィエフの高度な管弦楽手法と親しみのあるメロディ、そして短いフレーズに盛り込まれた凝縮の美をあますところなく味わうことができる。

US ODYSSEY Y30490 ユージン・オーマンディ プロコフィエフ・交響曲5番《米ダーク・オレンジ盤》US ODYSSEY Y30490 ユージン・オーマンディ プロコフィエフ・交響曲5番 一つ一つの旋律からどことなく懐かしいような暖かみのある情緒が伝わってくる。1958年、ロシアを訪れたオーマンディとフィラデルフィア管の演奏会に接したプロコフィエフ未亡人は、その見事な演奏に惜しみない賛辞を送り、前年に録音された交響曲第5番のLPにサインを求めたという。本盤は、その第5番、オーマンディがコロンビアに残したステレオ録音(MS 6004)によるプロコフィエフの名演。プロコフィエフのスコアが堂々と“クラシック”に響きわたるさまは瞠目に値する。オーマンディの最高傑作。極めて機能的だが美しい、オーケストラ芸術の極致。ロシアのオーケストラのような野蛮な粗さではなくプロコフィエフはクールな迫力を求めていたのだとすれば、西側のこのような演奏は新鮮だったに違いない。プロコフィエフ未亡人の行為は、作曲家自身も頷いて傍らから覗き込んでいたのかもしれない。当時、作品に込められたオーケストレーションの巧みさが、「フィラデルフィア・サウンド」によって次々と明らかにされてゆく様はまさに圧巻。レコード芸術誌の広告は印象に深く刻まれている。

エネルギー感に満ち、きちんとピントの合った写真を見るような鮮明さで、各楽器も細かく聴き分けられます。

 録音はステレオ最初期、ブロードウッド・ホテルのボールルームでのセッション。響きに深味はないが豊かな音響、左右にオーケストラを展開した良質なバランス。巧みなオーケストレーションで磨き上げられたスコアに、感情の入る余地はなくオーケストラ性能が遺憾なく発揮できる。オーマンディはプロコフィエフと親交はなかったがその解釈には定評があり、アメリカ初演も何曲か担当している。オーマンディの指揮は極めてオーソドックスで音楽的なもの、どこを誇張したりとか作為的なものは一切有りませんが、オーケストラの圧倒的な技量も相まって上手いなあと感じさせる名演です。

1957年3月14日フィラデルフィア、タウン・ホールでの録音

通販レコード詳細・コンディション、価格

Sergei Prokofiev, The Philadelphia Orchestra, Eugene Ormandy ‎– Prokofiev: Symphony No. 5 in b flat major, op. 100 – ODYSSEY – Y30490

プロダクト

レコード番号
Y30490
作曲家
セルゲイ・プロコフィエフ
オーケストラ
フィラデルフィア管弦楽団
指揮者
ユージン・オーマンディ
録音種別
STEREO
DARK ORANGE WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(130g)。

販売レコードのカバー、レーベル写真

US ODYSSEY Y30490 ユージン・オーマンディ プロコフ…
US ODYSSEY Y30490 ユージン・オーマンディ プロコフ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤

The Great Columbia Stereo Recordings シリーズ、オリジナルは MS 6004。

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-15533
特別価格 1,540円(税込)
通常価格 1,980円

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クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

通販レコードのご案内嶋護・著「クラシック名録音106究極ガイド」でも紹介されています。

JP LON SOL1001-2 ショルティ・シカゴ響 ベートーヴェン・第九

JP LONDON SOL1001-2
(演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団 ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラ
(曲目)ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

ヨーロッパ的気品を持たない無骨な演奏がかえって刺激的な魅力を生み出している唯一無二のオーディオファイル盤に仕上がってる名盤で英国盤は米国THE ABSOLUTE SOUND誌所謂TAS推薦盤としても高名。それもケネス・ウィルキンソンとゴードン・バリーが録音エンジニア務めているから当然言えば当然、オーディオルームがホールと化します。1972年5月シカゴ、イリノイ大学クランナートセンター録音、P&E:ケネス・ウィルキンソン、ゴードン・パリー&デヴィッド・ハーヴェイ

半世紀にわたり一貫してDECCAに録音し数々の名盤を遺した重要なアーティストであり続けた。そのレパートリーは多岐にわたり、バッハからショスタコーヴィチまで幅広く網羅。おそらく有名交響曲作家で1曲もやっていないのはシベリウスぐらいではないか。ショルティは、1972年5月から1974年9月にかけて、シカゴ交響楽団を指揮して初のベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。さらに、その後1986~89年にも再録音がなされています。それ以前、1950年代に録音されたロンドン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルとのレコードは全集に至っていませんでした。特に5、7、9番は2回目の全集より力強さとアグレッシブさが前面に出ており、より良い。この説得力は、英デッカ社の巧みなノウハウに負うところ大だと思います。エンジニアは英デッカの大御所ケネス・ウィルキンソンと弟子のジェームス・ロック。3つの会場を使った彼らの録音にありがちな事情ですが統一感があり、一番状態が良いのが第9番で、響きを抑えて明瞭感と質感を確保し、締まりのある中低域が気持ちよく響く仕上がり。

地鳴りする音が刻まれているのは当然か、とにかく凄まじい演奏。冒頭からただならない気配が支配し、その空気が全曲を覆う。オーケストラの響きは深々としていて実在感があり、息の長い旋律には生命感が漲り、押しと引きの対比も鮮やかで精鋭シカゴ響のもつ驚異的な表現力の幅がいかんなく発揮されています。ショルティのイメージから聴き始めはマッシブでガチガチに硬派な演奏で、しなやかさに欠ける演奏になるかと思いきや、単にオーケストラを煽るだけではなくて ― あるいは自らの底にあるロマンチズムが目覚めたからなのか ― オーケストラ共々非常に共感に満ち、時にロマンティックなうねりすら聴かせるのですが、それが類い希なほどの説得力を持って聴き手に迫ってきます。

来日時のベートーヴェンに感心したことを思い出させる、ただし推進力のあるだけの爆演ではなく、非常に生真面目な演奏でスコアに書かれた一つ一つの音を大事にしたベートーヴェンである。ショルティの音楽の特性は硬派、豪快、ダイナミックで、甘えのない厳格かつ躍動感に溢れる演奏。その反面 、比類なき生彩に満ち満ちた輝きを放つ。早いテンポでオーケストラを煽り、楽器を鳴らしまくるため聞き逃されてしまうが、対位法などのオーケストレーションを含む曲の構造に留意し精緻なアンサンブルを要求するといった論理的なアプローチも特色の一つで、完全主義者といわれる所以でもある。サー・ゲオルク・ショルティならではの筋肉質な演奏で、鮮やかに浮かび上がるベートーヴェンの交響曲特有のフォルムの美しさや堅牢さを味わえる。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SOL1001-2
作曲家
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラ
オーケストラ
シカゴ交響楽団
指揮者
ゲオルグ・ショルティ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • JP LON SOL1001-2 ショルティ・シカゴ響 ベートーヴェ…
  • JP LON SOL1001-2 ショルティ・シカゴ響 ベートーヴェ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
JP(日本)盤
スタンパー SDLBT2841-44, STEREO2枚組, Release 1972

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-22852
  • 販売価格2,750円(税込)

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耄碌も味わいに変えている◉シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管◯ベートーヴェン・交響曲第2番

耄碌も味わいに変えている◉シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管◯ベートーヴェン・交響曲第2番

通販レコードのご案内シューリヒトならではの名演です。

GB DECCA LXT2724カール・シューリヒト ベートーヴェン・交響曲2番《フラット盤》GB DECCA LXT2724カール・シューリヒト ベートーヴェン・交響曲2番 シューリヒトの名人技が冴え渡る。細かい音の機敏でリズムを先取りするような動きや、ウィーン・フィルの豊かな表情を存分に響かせる等、聴いていて楽しくて堪らない。
時にシューリヒト72歳の録音。“カルショーに言わせると、この録音のシューリヒトはもうろくしていたというのですが……。否! 断じてそんなことの無い素晴らしい演奏と言っておきます。”と数年後のハフナーや未完成のレコードの紹介で長谷裕二さんがアピールしているのですが、ファンにとってはあばたもえくぼ。耄碌(もうろく)も味わいに変えている。特に、第3楽章の中間部の微妙にテンポを緩やかにしている点や、終楽章の超スローテンポが大変ユニークであるが、それでいて演奏全体の堂々たる風格をいささかも失うことがないのは流石というべきである。

プロダクト

品番
34-8947
レコード番号
LXT2724
作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
カール・シューリヒト
録音種別
MONO

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX
製盤国
GB(イギリス)盤

録音:1952年5月27〜30日。ウィーン・ムジークフェラインでの録音。
LL 629 としての発売も有る。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB DEC LXT2724カール・シューリヒト ベートーヴ…
  • GB DEC LXT2724カール・シューリヒト ベートーヴ…
ORANGE WITH GOLD LETTERING, FLAT MONO(190g), Release & Stamper 54.5 1B/1B。
音圧が高く、音に密度と力がある。高域の空間と伸びは適度。低域は空間が広く、密度のある音。チェロをはじめとする弦楽器も温かい音色で、高低の分離も良い。高域の伸びと広がりや音の鮮度は不足することなく、偉大な交響曲の世界をウィーン・フィルの奏者達と一緒に共有するような感覚。ファンの熱い支持を受けるブルックナーやワーグナー同様、やはりシューリヒトの核心だと思い知らされる超優秀モノラル録音。

通販レコード

品番 34-8947
特別価格 10,560 円(税込)
通常価格 13,200 円(税込)

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クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

クラシック名録音106究極ガイドが選んだ◉ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ響 ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

通販レコードのご案内嶋護・著「クラシック名録音106究極ガイド」でも紹介されています。

NL DEC 6BB121/2 ゲオルグ・ショルティ ベートーヴェン・交響曲9番

NL DECCA 6BB121/2
(演奏者)ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団 ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラ
(曲目)ベートーヴェン・交響曲9番「合唱」

ヨーロッパ的気品を持たない無骨な演奏がかえって刺激的な魅力を生み出している唯一無二のオーディオファイル盤に仕上がってる名盤で米国THE ABSOLUTE SOUND誌所謂TAS推薦盤としても高名。それもケネス・ウィルキンソンとゴードン・バリーが録音エンジニア務めているから当然言えば当然、オーディオルームがホールと化します。1972年5月シカゴ、イリノイ大学クランナートセンター録音、P&E:ケネス・ウィルキンソン、ゴードン・パリー&デヴィッド・ハーヴェイ

半世紀にわたり一貫してDECCAに録音し数々の名盤を遺した重要なアーティストであり続けた。そのレパートリーは多岐にわたり、バッハからショスタコーヴィチまで幅広く網羅。おそらく有名交響曲作家で1曲もやっていないのはシベリウスぐらいではないか。ショルティは、1972年5月から1974年9月にかけて、シカゴ交響楽団を指揮して初のベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。さらに、その後1986~89年にも再録音がなされています。それ以前、1950年代に録音されたロンドン・フィルハーモニー管弦楽団やウィーン・フィルとのレコードは全集に至っていませんでした。特に5、7、9番は2回目の全集より力強さとアグレッシブさが前面に出ており、より良い。この説得力は、英デッカ社の巧みなノウハウに負うところ大だと思います。エンジニアは英デッカの大御所ケネス・ウィルキンソンと弟子のジェームス・ロック。3つの会場を使った彼らの録音にありがちな事情ですが統一感があり、一番状態が良いのが第9番で、響きを抑えて明瞭感と質感を確保し、締まりのある中低域が気持ちよく響く仕上がり。

地鳴りする音が刻まれているのは当然か、とにかく凄まじい演奏。冒頭からただならない気配が支配し、その空気が全曲を覆う。オーケストラの響きは深々としていて実在感があり、息の長い旋律には生命感が漲り、押しと引きの対比も鮮やかで精鋭シカゴ響のもつ驚異的な表現力の幅がいかんなく発揮されています。ショルティのイメージから聴き始めはマッシブでガチガチに硬派な演奏で、しなやかさに欠ける演奏になるかと思いきや、単にオーケストラを煽るだけではなくて ― あるいは自らの底にあるロマンチズムが目覚めたからなのか ― オーケストラ共々非常に共感に満ち、時にロマンティックなうねりすら聴かせるのですが、それが類い希なほどの説得力を持って聴き手に迫ってきます。

来日時のベートーヴェンに感心したことを思い出させる、ただし推進力のあるだけの爆演ではなく、非常に生真面目な演奏でスコアに書かれた一つ一つの音を大事にしたベートーヴェンである。ショルティの音楽の特性は硬派、豪快、ダイナミックで、甘えのない厳格かつ躍動感に溢れる演奏。その反面 、比類なき生彩に満ち満ちた輝きを放つ。早いテンポでオーケストラを煽り、楽器を鳴らしまくるため聞き逃されてしまうが、対位法などのオーケストレーションを含む曲の構造に留意し精緻なアンサンブルを要求するといった論理的なアプローチも特色の一つで、完全主義者といわれる所以でもある。サー・ゲオルク・ショルティならではの筋肉質な演奏で、鮮やかに浮かび上がるベートーヴェンの交響曲特有のフォルムの美しさや堅牢さを味わえる。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
6BB121/2
作曲家
ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
ピラール・ローレンガー イヴォンヌ・ミントン スチュアート・バロウズ マルッティ・タルヴェラ
オーケストラ
シカゴ交響楽団
指揮者
ゲオルグ・ショルティ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • NL DEC 6BB121/2 ゲオルグ・ショルティ ベートーヴェン…
  • NL DEC 6BB121/2 ゲオルグ・ショルティ ベートーヴェン…
NARROW BAND ED4, STEREO2枚組 (160g/150g), Release 1972

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
NL(オランダ)盤

通販レコード

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  • オーダー番号34-17333
  • 特別価格8,800円(税込)
  • 通常価格11,000円(税込)

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鬼才指揮者の若き日の名演、優秀録音◉マゼール指揮ウィーン・フィル◯チャイコフスキー・交響曲第4番

鬼才指揮者の若き日の名演、優秀録音◉マゼール指揮ウィーン・フィル◯チャイコフスキー・交響曲第4番

通販レコードのご案内超能力の域。楽譜を熟知した指揮の緻密さは驚嘆すべきものがあった。

GB DECCA SXL6157 マゼール&VPO チャイコフスキー・ 交響曲4番《ED2、オリジナル盤》GB DECCA SXL6157 マゼール&VPO チャイコフスキー・ 交響曲4番

早熟の天才として幼いころからヴァイオリン奏者として名を成し、ニューイヤーコンサートではボスコフスキー再来とばかりに弾き振り感動与えてくれました。彼の指揮のもとで演奏した、ウィーン・フィルの楽団員は記憶力の抜群な指揮者だったと当時を語っていた。譜面をめくること無く、頭のなかでめくりながら指揮をしているようだったという。

ドラマティックな展開に富むこの曲を覇気あふれるタクトで、ぐいぐい引っ張るマゼールの力量が魅力。この曲のカラヤンの演奏はすごい。しかし、そのカラヤンに畏怖を感じさせていたであろうマゼールの音楽もまたすごい。

そんな超才能は、早熟の天才所以もある。8歳で大学オケを指揮してデビュー、9歳でストコフスキーの招きでロサンゼルス・フィルを指揮、さらにトスカニーニに認められNBC交響楽団を指揮、ニューヨーク・フィルにもデビューした。その少年に対して練習中はわざと音を外して嫌がらせをする立派な大人たちに、マゼール少年はプロの指揮者としてその間違いを指摘し健全な人間関係を築いていったという。

このウィーン・フィルとの録音の前に、ドイツ・グラモフォンでベルリン・フィルとの録音もある。30歳の史上最年少でバイロイト音楽祭デビューを飾った時の録音で、わずか数年前までフルトヴェングラーが指揮し、今は帝王カラヤンが君臨する天下のベルリン・フィルを相手にしている。その5年後、名匠カルーショーが(5番のプロデュースを最後に)身を引いた後のことだ。当時のレコード会社の協定では掟破り覚悟のギリギリといえる同一曲の録音をウィーン・フィルで敢行。英国 DECCA 社としてはカラヤンとの契約が継続できるか不安定要素だったのだろう。たとえ保険としてのマゼールの器用だったとして、チャイコフスキーの交響曲、協奏曲をまとまった形で今、私たちは楽しむことができているのは嬉しいことです。

チャイコフスキーは、録音が良いことは必須です。本盤は、クールかつクリアな雰囲気となっており、シベリウス同様チャイコフスキーにもピッタリ。朗々と鳴り渡る金管や明晰なティンパニなどは立派にロシアの雰囲気を醸し出している。決して明るすぎることのないシャープさは、けっして曲想から逸脱してはいません。英国 DECCA 録音の面目躍如といったところでしょうか。素晴らしい録音です。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

GB Decca SXL6157 – Lorin Maazel – Vienna Philharmonic Orchestra – Tchaikovsky ‎– Symphony No.4

品番
34-16384
レコード番号
SXL6157
作曲家
ピョートル・チャイコフスキー
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ロリン・マゼール
録音種別
STEREO

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

Producer: Erik Smith
Engineer: Gordon Parry
Recording location: Sofiensaal, Vienna, September 1963 – October 1964

まだ若かったマゼールが、ウィーン・フィルを指揮してデッカにおこなったセッション録音。録音会場は、かつてデッカがウィーン・フィルとのセッション録音に多用したゾフィエンザールで、このホールでの収録時に顕著な生々しいサウンドが演奏の個性をいっそう引き立てています。
「ffss」のロゴ・マークでも知られたその鮮明な響きは細部にこだわり抜くマゼールの芸風との相性も良く、通常では意識しないような細部の音型をシャープに立ち上がらせたり自在で俊敏なドライヴ感を克明に伝えるなど、当時のマゼールならではの魅力をいっそう際立たせていたように思います。
ロマン派交響曲としてのスリルやダイナミズムを往年のウィーン・フィルの個性豊かな美しいサウンドで実現したユニークな内容。

販売レコードのカバー、レーベル写真

ED2
レーベル中にデザインされている銀色の帯(黒色で「 FULL FREQUENCY 」と書かれている)の幅が13ミリメートルあり、ED4 よりかなり広い。そのため、「ワイド・バンド」とも呼ばれています。またラージ・レーベルの外周から約1センチのところに溝( GROOVE )があります。ここまではファースト・ラベルと同一デザインです。ただし、ラベル上部10時位置の文字が、「 Made in England By … 」に変更になりました。多くの専門家の間で、このセカンド( ED2 )の音質は、ファーストラベル( ED1 )に似ているという意見が多いです。

WIDE BAND WITH GROOVE MADE IN ENGLAND ED2, STEREO 1枚組(150g), Release 1965, Stamper 1W/3G。

通販レコード

品番 34-16384
特別価格 8,800 円(税込)
通常価格 11,000 円

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リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。

カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。
 録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。
 1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。

通販レコードのご案内 リハーサル盤付き4枚組初版です。

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DGG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。
 本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。

1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphonies

プロダクト

レコード番号
SLS809
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO
WHITE & BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(110g/130g/130g/130g), Release 1971, Stamper 2G/2G 1G/1G 2G/2G 1G/3。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤

《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
オーダーは 品番 / 34-25163
販売価格 8,800円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

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思わず拳を振るってしまう☆ロンドン不滅の名盤 ケルテス指揮ロンドン響 ドヴォルザーク・交響曲第1〜9番(全曲)

思わず拳を振るってしまう☆ロンドン不滅の名盤 ケルテス指揮ロンドン響 ドヴォルザーク・交響曲第1〜9番(全曲)

通販レコードのご案内クライマックスでは聞いていて思わず拳を振るってしまう! ― 不滅のロンドン ffss ステレオ名盤。テルアビブで水死しなければ指揮者の世界はケルテスを中心に動いただろうという言葉が大袈裟ではないと思わせる力作です。

GB DECCA 6D1-7 ケルテス ドヴォルザーク・交響曲1-9番《英ED4 ナローバンド盤》GB DECCA 6D1-7 ケルテス ドヴォルザーク・交響曲1-9番 TAS 優秀録音に推薦されている初発は ED1 ですが、アナログレコード入門のファースト・チョイスには本セットが最適。これをリファレンスにヴィンテージの森に分け入って未知の体験を堪能して欲しい。
 とある英国の老エンジニアは、LPの音を料理に例えて「EMIは燻製で、Deccaは直火焼き」と言ったとか。本セットはイギリスプレス。オランダプレスもあるが、聴き比べると面白い。
 テルアビブの海岸で散ったケルテスがベストパートナーだったロンドン交響楽団と残してくれた逸品。ホルンの名手、バリー・タックウェルも在籍していた当時のロンドン交響楽団は、技術はもちろん、表現力にもかなり高度なものがあり、また、英 DECCA の優秀な録音技術もあって、この作品本来のロマンティックな味わいを満喫することができます。重厚にしてややブラームス寄りのシンフォニックで構築力の勝った豪快なドヴォルザークで若々しさを感じさせるケルテス指揮下、ロンドン交響楽団がよく鳴っている。快感すら覚えます。1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン響と録音されました。 ― 以降、1967年に発売された再度の《新世界より》を含め、1968年の序曲集までも録音。 ― レコード芸術1964年2月号で推薦盤となり「オーケストラを完全に棒の統制下に収めて、意のままに動かしているようすが強く感じとれる。そして、彼の演奏は、この曲のロマンティックな情感を抑え、ダイナミックな面を強調している。」と評されました。
 ケステスはブダペストに生まれ、リスト音楽院で大作曲家ゾルタン・コダーイに学んでいます。1955年からブダペスト国立歌劇場の指揮者となりましたが、1956年ハンガリー動乱で西側に亡命。1960年にアウクスブルク国立歌劇場の音楽総監督に就任し、1963年から亡くなるまでケルン国立歌劇場の音楽総監督を務めました。コンサート指揮者としては1965~68年までロンドン交響楽団の首席指揮者を務め、同時に英デッカにドヴォルザークの交響曲全集を始めとして数多くの録音を行いました。そしてウィーン・フィルへの客演や録音も軌道に乗り、いよいよ巨匠への飛躍の時期だった1973年4月、イスラエル・フィルに客演した際、テル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ溺死しました。まだ43歳でした。 
 ニキッシュに始まり、ライナー、フリッチャイ、オーマンディ、セル、ショルティと続くハンガリー指揮者界の栄誉を受け継ぐ期待のホープであったケルテス。もし、彼が、これからという時期に他界しなかったら、アバドや小澤世代のケルテスの存在は20世紀末の指揮者の勢力地図を大きく塗り替えていたろうと誰もが思っています。1961年録音のウィーン・フィルとの《新世界より》が大評判を呼び、その続編として第8番がロンドン交響楽団と録音されました。以降、1967年に発売された再度の《新世界より》を含め、1968年の序曲集までも録音したドヴォルザークの交響曲、管弦楽曲の全集。ストラヴィンスキーを予見させるような新鮮なモーツァルト、ウィーン・フィルとのシューベルトはとにかくも、ブラームスのセレナードまで含めた交響曲全集へと、DECCAレーベルの入れ込みようは並々ならず。ウィーン・フィルをカラヤンの指揮で録音するための契約が上手くいかなかった場合の保険にしては、カラヤンを煽っている感じ。カラヤンより21歳年下の若さは旺盛にDECCAの要望を熟していく。
 ケルテスがロンドン交響楽団を指揮してセッション録音したドヴォルザークの交響曲全集は、当時のデッカの迫力ある音調と、ケルテスの覇気に満ちた指揮ぶりがうまく結びついたみごとな仕上がりで有名。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。

1971年発売。優秀録音、名演、名盤

■ナローバンド、ED4 盤、解説書付き。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
6D1-7
作曲家
アントニン・ドヴォルザーク
演奏者
バリー・タックウェル
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
イシュトヴァン・ケルテス
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB  DEC  6D1-7 ケルテス  ドヴォルザーク・交響曲1-…
  • GB  DEC  6D1-7 ケルテス  ドヴォルザーク・交響曲1-…

NARROW BAND ED4, STEREO 7枚組(130g/135g/135g/135g/140g/125g/135g), Release 1971, Stamper 3W/1W 1W/2W 1W/1W 1W/1W 2W/2W 1W/4W 1W/1W。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

詳細の確認、特別価格での購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-10703
特別価格 17,600円(税込)
通常価格 22,000円

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続きを読む 紹介思わず拳を振るってしまう☆ロンドン不滅の名盤 ケルテス指揮ロンドン響 ドヴォルザーク・交響曲第1〜9番(全曲)

最初に聴く、名曲名盤*オーケストラの共感が感じられる ショルティ指揮ロンドン響マーラー・交響曲1番『巨人』

最初に聴く、名曲名盤*オーケストラの共感が感じられる ショルティ指揮ロンドン響マーラー・交響曲1番『巨人』

通販レコードのご案内この説得力は、英デッカ社の巧みなノウハウの蓄積からくる自信の現れだと思います。

FR DECCA SXL6113 ショルティ マーラー・巨人《仏ORANGE WITH SILVER LETTERING(ワイド・バンド、デッカ溝ありED1相当)盤》FR DECCA SXL6113 ショルティ マーラー・巨人 このマーラー、ゆっくりのテンポの美しい旋律は、とても《ラインの黄金》のドンナーを収録した同じ指揮者とは思えません、ショルティのイメージから聴き始めはマッシブでガチガチに硬派な演奏で、しなやかさに欠ける演奏と思いきや、単にオーケストラを煽るだけではなくて、あるいは自らの底にあるロマンティシズムが目覚めたからなのか、オーケストラ共々非常に共感に満ち、時にロマンティックなうねりすら聴かせるのですが、それが類い希なほどの説得力を持って聴き手に迫ってきます。
 冒頭からただならない気配が支配し、その空気が全曲を覆う。本盤では、名器ウィーン・フィルを英国のロンドン交響楽団に持ち替えていますが、基本的にはウィーン・フィルと共通部分が多い演奏だと思います。しかし、ロンドン交響楽団を選んだことで《巨人》の新たな魅力を引き出しました。それは英Decca社の彗眼(けいがん)だったと思います。レコードの定盤に《巨人》を定着させた、とにかく凄まじい演奏。

1964年1月、2月ロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。Producer – John Culshaw / Engineer – James Lock。優秀録音、名演、名盤

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SXL6113
作曲家
グスタフ・マーラー
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
ゲオルク・ショルティ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

FR  DEC  SXL6113 ショルティ マーラー・巨人
FR  DEC  SXL6113 ショルティ マーラー・巨人
ORANGE WITH SILVER LETTERING(大デッカ溝ED1相当), STEREO 1枚組(160g), Release 1964。

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
FR(フランス)盤

当時盤自体は英国本国のデッカ社から輸入して著作権の関係からラベルのみ印刷・貼り付けたそうです。ED3 に間違えられそうですが、溝なしORIGINAL RECORDING BY THE DECCA CO,.LTD LONDONです。

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オーダーは 品番 / 34-12568
販売価格 2,200円(税込)
販売価格 2,750円(税込)

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リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。

 カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。
 録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。
 1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。

通販レコードのご案内リハーサル盤付き4枚組初版です。

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DGG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。
 本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。

1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphonies

プロダクト

レコード番号
SLS809
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO
WHITE & BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(110g/130g/130g/130g), Release 1971, Stamper 2G/2G 1G/1G 2G/2G 1G/3。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤

《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

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詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=25163
オーダーは 品番 / 34-25163
販売価格 8,800円(税込)

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ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

ストレスのない伸びやかなサウンドが豊かに拡がる*クレンペラー フィルハーモニア管 ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

通販レコードのご案内一抹の甘えも許さない。作品の外面には無頓着。怜悧な電子頭脳で意地悪なほどに分析していく。

GB COL CX1346 クレンペラー ベートーヴェン:交響曲3番「英雄」《英ロイヤル・ブルー、金文字盤》GB COLUMBIA 33CX1346 クレンペラー ベートーヴェン 英雄 音のエネルギーにあふれた古きよき時代の香りがする再生音で、ベートーヴェンの魂に肉薄するかの如きクレンペラーの演奏は聴きたいものです。それは一抹の甘えも許さない大変ストイックなものであり、遅めのテンポながらだれることなく凝縮した世界を創出している。
 どうして、この感じがCDでは伝わらず、かつて、こういうベートーヴェン演奏が有りましたというようなコマーシャリズムに思えるのかな。
 そこには情報量の課題が有るんでしょうね。いずれ満足させてくれるデジタル版も出てくるでしょう。その時に『この音だ』と膝を叩く時に、みんなが同時に出来るように多くの人に聴いて欲しい。そのためには無理の無い価格で買えることが大事なこと。
 フィルハーモニア管弦楽団との初期の録音。遅めのテンポ、壮大なスケール感、圧倒的な迫力など、クレンペラーらしい名演です。1955年盤は、ステレオ録音とモノラル録音が同時進行で行われ、ステレオ録音がクリストファー・パーカー、モノラル録音がダグラス・ラーターにより収録されました。モノラル録音。

1955年10月3-4日、12月17日ロンドン、キングズウェイ・ホールでのウォルター・レッグ&ダグラス・ラーターによる録音。名演奏、優秀録音、名盤。
20世紀を代表する巨匠の録音にして歴史的名盤。英国盤 SAX2364 初期盤の良好なものは入手困難につき、コンディション抜群かつ高音質の本盤を大推薦いたします。

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プロダクト

COLUMBIA 33CX1346 – Otto Klemperer, Philharmonia Orchestra ‎– BEETHOVEN – Symphony No.3 Eroica

レコード番号
33CX1346
作曲家
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
オットー・クレンペラー
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL CX1346 クレンペラー ベートーヴェン:交響曲3番…
GB COL CX1346 クレンペラー ベートーヴェン:交響曲3番…
DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組 (160g), Stamper 9N/3N。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤
コロムビア金文字レーベル(Magic Notes Royal Blue Gold Lettering)》モノラルの初版レーベル。濃い青色地に金文字がベースとなっており、中央に大きく COLUMBIA の文字が描かれ、上部にトレードマークの音符がある。33CXの1001から1949までの初版に使われている。コロンビアのモノラルレーベルの代表的なレーベル。

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オーダーは 品番 / 34-25485
販売価格 2,500円(税別)

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