寂寥感が一点弱点☆グルダ、アバド指揮ウィーン・フィル/モーツァルト:ピアノ協奏曲 No.20&21
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曲想を心を込めて描き出し、楽曲の魅力をダイレクトに聴き手に伝えていこうという自然体の姿勢そのもの
全世界のオーディオを聴ける環境があるところ、隅々に行き渡っているレコードだろう。モーツァルトの音楽は純粋に音だけの世界であって、言葉は不要なのだ。グルダの演奏するモーツァルトには、グルダその人はいない。感覚に訴えてくる演奏である。しかし、そうそう成功するものではなくて多くの演奏家が個性を露呈している。それがモーツァルトを楽しむ時の接し方ともいえる。
凡庸とも言われるほど、素晴らしい。相反しているようだけどモーツァルトは無心になってこそ、本当の顔を見せることはよく言われていること。
Mozart : Piano Concrtos Nr.20 and 21 – Freidrich Gulda, Claudio Abbado / Wiener Philharmoniker – DEUTSCHE GRAMMOPHON 2530 548
とあるレコード通販サイトで、BGMに使われていたら購買成果に影響が出る筆頭だろう。
このグルダとアバドにウィーン・フィルで、「鬼才ピアニスト」と「(当時)新進気鋭の若手指揮者」と「世界を代表する名門ブランドオーケストラ」がモーツァルトの最も美しく楽しいピアノ協奏曲を録音したというのだから期待も高まる。前評判も上々で、レコードはとにかく売れたことだろう。
アバドは、イタリア人指揮者ならではの豊かな歌謡性と、音楽の核心にひた向きに切り込んでいこうという生命力溢れる気迫がマッチングした素晴らしい名演の数々を生み出していたが、本演奏においても、そうしたアバドの指揮は健在である。
カデンツァは、第20番では第一楽章がベートーヴェンのもの。ロンドは前半をグルダ、後半がベートーヴェンのもの。
第21番では、第一楽章、第三楽章共にグルダ自身。
1975年の発売で、アナログLPレコードの最盛期。日本でもオイルショックがあったりで、欧米盤に比べて日本盤に陰りが出た時代がありました。レコード自体を薄くすることで工夫した日本盤に対して、欧米でレコードはショップ買い取りだったために再生利用に使われていたのはオーダーの無かったレコード。新しい材質が工夫されていた時期でもありました。パチ音を傷だと思う向きも出てきたので、静電防止剤などの添付も目だったのもこの頃からでした。
録音は1970年代のものとは思えないような鮮明さである。録音エンジニアは巨匠ギュンター・ヘルマンス。グルダのピアノは粒立ち良く1音1音が明解でタッチの違いも良く聴き取れます。バックのウィーン・フィルも小編成という事が良く分かる、好録音。数多いモーツァルトのピアノ協奏曲の中でも人気盤です。
SHM-CD って何ぞや、そうした向きにはこれをという一枚。アナログレコードで聴いた記憶がある人も多いと思うので、これまで何度と聴いたCDとは違いが判りやすい。
アマゾンで購入する モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番 (SHM-CD)
ノート
- 曲目:
- ピアノ協奏曲 No.20, 21
- 作曲:
- モーツァルト
演奏
- ピアノ:
- フリードリヒ・グルダ
- 指揮:
- クラウディオ・アバド
- オーケストラ:
- ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
プロダクト
- レーベル:
- 独 DEUTSCHE GRAMMOPHON
- レコード番号:
- 2530 548
- 初版:
- ブルーリング・ラベル。
- 録音種別
- Stereo
- 録音年
- 1974年9月、ウィーン、ムジークフェラインザール。
- プロデューサー:
- ライナー・ブロック
- エンジニア:
- ギュンター・ヘルマンス
- Photography :
- Lauterwasser
- フォーマット
- 1LP












