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壮年期のミケラジェリを知る貴重な盤*ミケランジェリ、グラチス指揮フィルハーモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・ピアノ協奏曲

壮年期のミケラジェリを知る貴重な盤*ミケランジェリ、グラチス指揮フィルハーモニア管 ラヴェル&ラフマニノフ・ピアノ協奏曲

片や『色彩感豊か』、片や『墨絵のようにモノクローム』と正反対の音色論議が交わされるミケランジェリ。あなたはどちら。

GB EMI(TESTAMENT) ASD255 ミケランジェリ/グラシャス/フィルハモニア管弦楽団 Rachmaninov CONCERTO NO.4/Ravel CONCERTO in G MAJOR《英テスタメント盤・30年間未開封》GB EMI(TESTAMENT) ASD255 ミケランジェリ&グラチス フィルハモニア管弦楽団 ラフマニノフ・ピアノ協奏曲4番、ラヴェル・ピアノ協奏曲 Rachmaninov CONCERTO NO.4/Ravel CONCERTO in G MAJOR 収録されている聴きなれたラフマニノフやラヴェルの名曲の数々が、まるで別の曲のように聴こえるから不思議。タッチひとつでこれだけ多彩な音色が紡ぎ出されるのかと、驚かされる。透明感の高いロマンティシズムが全編を覆っていると言っても過言でない。
 冷徹な完全主義者との印象が強かったのですが、テクニックを出し惜しみせずに、弾き切っている点や、感情表現における部分で、決して自分を押し殺しているのではなく、もっと暖かな人間らしい一面が分かりました。超変人と揶揄されることのあるミケランジェリだが、やはり天才と変人は 紙一重 だと再認識致しました。

1957年11月、キングスウェイ・ホールでの録音。優秀録音、名演、名盤。天才ミケランジェリの高名なラフマニノフ4番とラヴェルの協奏曲。60年以上前の録音とは信じられないクリアで生々しいピアノとオーケストラの響き。今もって新鮮な演奏と音質です。オリジナルのホワイト&ゴールド盤は入手困難かつ大変高価で、今となっては本盤テスタメント盤の価値も上がっています。その英国テスタメント180g重量盤も発売から早30年近く経過しました。未開封盤故今本盤以外のテスタメント盤で聴きなおしてみると録音秀逸なのを再認識しました。録音秀逸オーディオファイル盤なのは言うまでもない。録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみを十二分に与えてくれる名盤。再発と言え発売後30年近く経過、音質は第一級。本盤の価値を一層高めているのは「未開封」だけでなく「純粋な英国本国旧EMIヘイズ工場製」だと言い切れます。次の英文参照ください。裏面にも詳細に説明しています。An unknown band from Liverpool called The Beatles sign to the label in 1963, quickly propelling EMI to front and centre of the music industry. Every single Beatles album, from Revolver to Sgt Pepper, is mastered and manufactured in Hayes. Into the 1970s, EMI spearheads the progressive rock revolution. Emblematic records from Queen, Pink Floyd and Deep Purple keeping the factory floors busier than ever. At its peak, the EMI plant employs 22,000 people.In the late 1970s, vinyl sales begin to dwindle when the cassette player becomes the new must-have. EMI merges with Thorn and makes the difficult decision to move its vinyl operations away from Hayes. Many of the factory buildings are left empty, although its central laboratory stays open until 1996. The impact this has on Hayes, whose fortunes have been tied to the factory, is profound.The factory is acquired by U+I and renamed The Old Vinyl Factory in honour of its enviable heritage, beginning a new chapter for Hayes. Architects Studio Egret West reimagine the factory buildings for the digital age while retaining the site’s incredible heritage. CRL relaunches as an incubator for startups. Inspired by EMI’s musical and technological pedigree, the first commercial tenants in the Shipping Building include Sonos, the wireless speaker pioneers, air transport technology leaders SITA and internet giant GoDaddy.The ‘factory city’ that once revolutionised the music industry is once again revolutionising West London. With 642 homes on site, The Old Vinyl Factory is bringing in a new generation of people to live, work and play in Hayes.

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GB EMI(TESTAMENT) ASD255 – Arturo Benedetti Michelangeli, The Philharmonia Orchestra Conducted By Ettore Gracis – RACHMANINOV – Concerto No. 4 in G Minor – RAVEL – Concerto in G Major

レコード番号
ASD255
作曲家
セルゲイ・ラフマニノフ モーリス・ラヴェル
演奏者
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
エットーレ・グラチス
録音種別
STEREO

GB EMI(TESTAMENT) ASD255 ミケランジェリ/グ…GB EMI(TESTAMENT) ASD255 ミケランジェリ/グ…

WHITE&GOLD英国再発, STEREO 1枚組(180g)重量盤, オリジナルは1962年リリース・本盤は1990年代前半リリース・30年間未開封。

ジャケット状態
M
レコード状態
M
製盤国
GB(イギリス)盤

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オーダーは 品番 / 34-25159
販売価格 8,000円(税別)

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生気が縦横無尽に駆け巡る カッチェン ガンバ指揮ロンドン響 チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番/リスト・ハンガリー狂詩曲

生気が縦横無尽に駆け巡る カッチェン ガンバ指揮ロンドン響 チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番/リスト・ハンガリー狂詩曲

通販レコードのご案内確かなメソードを身につけ、音楽性、肉体の成長を無理せず、スコアを洞察し、その自然な成長で「聴かせる音楽」をクリエイトしたピアニスト。

英オレンジ銀文字盤GB DECCA LXT5164 カッチェン&ガンバ チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番/リスト・ハンガリー狂詩曲

 驚異的な技巧と深い教養に裏打ちされた音楽的な表現が印象深いカッチェンの演奏は、抒情的な感情に溺れることなく理知的で、現代人の感覚にもストレートに訴えかけてきます。レパートリーは古典から現代曲まで、またスラヴものからドイツ、フランス、アメリカものまで幅広く、デッカには40数枚のLP録音を残しました。
  • 洗練されたカッチェンの美しきピアニズムは本盤でも遺憾なく発揮され、淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。数々の英デッカのオーディオファイルレコードで、カッチェンは弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。冒頭から終わりまで息もつけぬ緊張感を味わえます。
  • GB DECCA LXT5164 カッチェン&ガンバ チャイコフスキー・ピアノ協奏曲1番/リスト・ハンガリー狂詩曲
 カッチェンの演奏は理知的なアプローチだと言われたりするが、当時、カッチェンは〝あまりに急ぎすぎる〟、〝衝動的に突進する〟とずっと批判されていた。これに対して、編集者のジェレミー・ヘイズは「それほどに音楽的な衝動に突き動かされてピアニストが弾いているのを聴くことができるというのは、驚くべきことだ」と言っている。
 英デッカ社は、この米国の逸材から利益を計上したと関係者から聞いた事が有ります。一頃のデッカのピアノ部門はカッチェンが背負っていたと云っても過言でないことを証明する名盤。ジュリアス・カッチェンは42歳の若さで亡くなったアメリカ人ピアニスト。ピアニストとしての活動が20年ほどと短かったけれど、レパートリーは幅広く数多くの録音を残している。

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プロダクト

Julius Katchen With London Symphony Orchestra ‎– Tchaikovsky – Piano Concerto No. 1 In B Flat Minor / Liszt – Hungarian Fantasia ‎– Decca ‎– LXT5164

レコード番号
LXT5164
作曲家
ピョートル・チャイコフスキー フランツ・リスト
演奏者
ジュリアス・カッチェン
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
ピエリーノ・ガンバ
録音種別
MONO
ORANGE WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組(200g), Release 56/7, Stamper 3A/3A。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB DEC LXT5164 カッチェン&ガンバ チャイコフ…
GB DEC LXT5164 カッチェン&ガンバ チャイコフ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX+
製盤国
FR(フランス)盤
優秀録音、コレクションアイテム Decca ffrr 英国 DECCA ffrr 録音LP。》1958年頃までのプレスでオレンジ地に金文字。いわゆる「溝」はセンターホールのごく近くにあり、グルーブガードのないフラット盤です。総じてモノラル盤の音質はステレオ盤より中低音域が厚く、コシがあるので同じ演奏のステレオ盤より明らかに好ましいものも少なくありません。そして、こうしたモノラル盤はステレオ盤とは違ったマイク・セッティングで録音された音質が多く楽しめます。
 モノーラル盤はステレオ盤より力感があり、そこはブルーノートのモノラル盤と共通していますが奥行きでオーケストラの存在感を出している点で、わたしはオレンジラベル盤が好きです。

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オーダーは 品番 / 34-20527
販売価格 4,950円(税込)

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極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第1番、7番

極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第1番、7番

通販レコードのご案内ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい ― 極めつけのモーツァルト

FR PHIL L 00.313 L グリュミオー モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲1番/7番

FR PHILIPS L 00.313 L
(演奏者)アルテュール・グリュミオー ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ウィーン交響楽団
(曲目)モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲1番/7番

30歳代のグリュミオーが、モーツァルトの若き時代の作品を覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。この時代のフィリップスの録音は大変優秀です。

1950年代のモノラル録音から1980年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。

戦後間もないパリ・デビューもモーツァルトの協奏曲。晩年まで愛した作曲家のひとりであるモーツァルトの若き時代の作品を、30歳代のグリュミオーが覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。モノラル録音ながら、彼の美音もしっかり捉えています。

1955年5月録音、ウィーン。

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プロダクト

レコード番号
L 00.313 L
作曲家
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
アルテュール・グリュミオー
オーケストラ
ウィーン交響楽団
指揮者
ベルンハルト・パウムガルトナー
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • FR PHIL L 00.313 L グリュミオー モーツァルト・ヴ…
  • FR PHIL L 00.313 L グリュミオー モーツァルト・ヴ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
FR(フランス)盤
RED WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組 (160g)。

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  • オーダー番号34-24138
  • 販売価格3,850円(税込)

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馥郁とした古典的名演*ギーゼキング、カラヤン指揮フィルハーモニア管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

馥郁とした古典的名演*ギーゼキング、カラヤン指揮フィルハーモニア管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

通販レコードのご案内ギーゼキングの美質を引き立てていくカラヤンの巧みな指揮ぶりが耳に残ります。

GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」《英ロイヤルブルー金文字盤》GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」 ギーゼキングは、死去から半世紀を迎えた今なお、伝説のピアニストとして語り継がれてギーゼキングのレコードは何度も回を重ねて発売され、今尚倒産の危機に瀕していたEMIの屋台裏を支えてたと言っても過言で無いのではと思えるほど。最早、貴重な文化財という側面を持っているのではと接しています。ギーゼキングの演奏はそのしっかりとした古典的な造形や盤石な楽曲の構築、そしてヴィルトオージティに裏打ちされた艶のある陰影を醸し出す美音等が特色ですが、本盤の演奏にも見事にこのことが当てはまります。
 本盤は、聴けばギーゼキングの演奏は曲の分析力が明晰で、盤石な構築の上に繰り広げられるビロードのような美音、ここでは一音たりとも彼の美学から逸した音を聞くことはありません。当時の拙いモノラル録音ながら音質はかなり良い。録音プロデューサーのウォルター・レッグ等の技術の良さも光る。ニュアンスに富んだ繊細な音色と、多彩な表情の変化が如実に聴き取れる。その上、演奏技巧に欠点がない。曲の解釈においても迷いが無く、凄い速さで押し切る気分爽快の快演。ギーゼキングのピアノ書法は、卓越した演奏技巧により、いささかの曖昧さも残さずベートーヴェンを完全にリアライズする。ギーゼキングの凄まじいまでのテクニックに裏打ちされたピアノの音が、ベートーベンの精神にそのまま直結し、作品に肉薄して終楽章を迎えるあたりは見事という他はありません。
 そしてギーゼキングのピアノ・テクニックの素晴らしさに若きカラヤン(録音当時43歳/1951年)の感性が見事にマッチしたがっしりとした「皇帝」を聴かせている。カラヤンとギーゼキングのコンビで、この「皇帝」のほか協奏曲第4番ト長調作品58、グリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16、フランクのピアノと管弦楽のための交響的変奏曲、モーツアルトのピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 の4作品を1週間足らずで一気にレコーディングしている。彼らのエネルギッシュな取り組みには驚かされる。このギーゼキングとの協奏曲集はカラヤンのフィルハーモニア時代の総ての録音の中でも屈指の名盤です。何よりもギーゼキングのピアニズムが聞くものを圧倒します。この時ギーゼキングは既に56歳~58歳。決してもう若いとはいえない年齢です。しかし彼のピアニズムは衰えを感じさせるどころか、豪快なテクニックと円熟の極みともいえる音色を聞かせてくれるのですから凄い。

1951年6月、モノラル・セッション。

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Beethoven – Walter Gieseking / Philharmonia Orchestra / Herbert von Karajan – Concerto No. 5 “Emperor” In E-Flat Major (Op. 73) For Piano And Orchestra – Columbia Masterworks ML 4623

プロダクト

レコード番号
CX1010
作曲家
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
ヴァルター・ギーゼキング
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
MONO
DARK BLUE WITH GOLD LETTERING, MONO 1枚組(220g), Stamper 6N/10N。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB COL CX1010 ギーゼキング ベートーヴェン・皇帝
GB COL CX1010 ギーゼキング ベートーヴェン・皇帝

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX-
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

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オーダーは 品番 / 34-5811
特別価格 1,650円(税込)
通常価格 2,090円

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極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

極めつけのモーツァルト* グリュミオー、パウムガルトナー指揮ウィーン響 モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第3番、4番

通販レコードのご案内ヴァイオリン好きだけでなく、すべてのモーツァルト・ファンにおすすめしたい ― 極めつけのモーツァルト

JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィーン響 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番

JP EPIC NLC112
(演奏者)アルテュール・グリュミオー ベルンハルト・パウムガルトナー指揮 ウィーン交響楽団
(曲目)モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番/第4番

30歳代のグリュミオーが、モーツァルトの若き時代の作品を覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。この時代のフィリップスの録音は大変優秀です。

1950年代のモノラル録音から1980年代のデジタル録音までヴァイオリン協奏曲から室内楽まで、ヴァイオリンが参加する作品で幅広くグリュミオーは名録音を残した。近年ひときわ至難なモーツァルトのヴァイオリン曲の演奏ですが、手練手管の限りを尽くしたオーギュスタン・デュメイの技巧的なヴァイオリンで聴く、その面白さは比類がない。彼は鮮やかなテクニックをわざと目立たせるように弾いており、破目を外したやりたい放題で、さながらパガニーニのように響く。もちろん技巧だけではない。気取ったリズムも最高だし、フレーズの節回しは表情たっぷり。ピリオド・スタイルに慣らされロマンティックすぎると聴こえる耳も少なく無いだろう。オーギュスタン・デュメイが使っている楽譜はヨアヒムの作でグリュミオーも同じだったが、まるで別の曲を聴くようだ。

グリュミオーにとってモーツァルトは晩年まで愛した作曲家のひとり。戦後間もないパリ・デビューも第3番の協奏曲でした。晩年まで愛した作曲家のひとりであるモーツァルトの若き時代の作品を、30歳代のグリュミオーが覇気のある若々しい音色で颯爽と演奏しています。ハスキルの引き立て役としてわが国では有名ですが、本盤聴くにつけ和蘭フィリップス背負っていたヴァイオリニストであることが判ります。モノラル録音ながら、彼の美音もしっかり捉えています。

1953年11月録音、ウィーン。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
NLC112
作曲家
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
アルテュール・グリュミオー
オーケストラ
ウィーン交響楽団
指揮者
ベルンハルト・パウムガルトナー
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィー…
  • JP EPIC NLC112 グルミュオー/バウムガルトナー/ウィー…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
JP(日本)盤
Nitchiku Industrial Company.,Ltd製, フラット重量盤210g, 米国EPIC社同一スタンパー 1A/1C 使用盤。

1950年代後半~60年代前半までの国内初期盤はフラット盤も有り180g前後と重く、深溝。ジャケットも丁寧にコーティング。後年再発盤は、時代と共にプレス機の仕様変更、コスト的にも当時の手作り的な手間をかけることが出来ず、ジャケットも簡素な味気ないカラーコピー的作りになってしまいました。音質も、当時の録音はアナログテープでしたから、60年以上も経過した昨今、当時の音質のまま残ってなどいる訳が無く、デジタル補正を繰り返し全く別の音質になってしまいました。オリジナル盤とまでいかなくとも、まだテープの経年劣化が少なく最近の再発盤よりはオリジナル盤に近いと。

通販レコード

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  • オーダー番号34-27136
  • 販売価格2,750円(税込)

ティボーの再来

 グリュミオーは1921年ベルギーのヴィレール・ペルワン生まれ。6歳でシャルルロワ音楽院に入り、11歳でヴァイオリニスト及びピアニストの国家試験に合格。33年ブリュッセル音楽院でデュボワに師事。36年にはエネスコに師事して、早くからその才能は認められた。戦争でデビューは戦後になったが、“ティボーの再来”といわれ、フランコ・ベルギー派の直系の巨匠として、その円熟期 ― 86年没 ― の死は惜しまれる。グリュミオーは室内楽演奏にも熱心で、モーツァルトの弦楽五重奏曲全集、クラリネット五重奏曲、オーボエ四重奏曲、ディヴェルティメント K.563 など聴き応えのある室内楽名曲から、当然ヴァイオリン協奏曲から例えば、ヴァイオリン・ソナタではモノラル~ステレオ初期の名女流ハスキルとの有名な2枚の録音、自らピアノを弾いて二重録音した K.481 のソナタ、そして80年代にウィーン出身の名手ワルター・クリーンとデジタル録音した選集まで包括的に録音した。

モーツァルトのヴァイオリン曲で名演を示すのは至難の業である。

 モーツァルトの死後、彼はウィーンの名ピアニストだったことで後世に伝えられますが、その通りピアノの曲は生涯にわたって作曲している。でも、モーツァルトの知名度を高めたのは優れたヴァイオリニストでもあったことです。それなのにヴァイオリン協奏曲をウィーンに来てからは何故か作曲の気配がない。彼自身、もはやヴァイオリン協奏曲は完成したと思いがあったのか、そうした背景もあり、一人の作曲家の青年期の作品と片付けられないのがモーツァルトです。

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レア◉フェラス、トルトゥリエ、バルビゼ、クレツキ指揮フィルハーモニア◯ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ソナタ1番

レア◉フェラス、トルトゥリエ、バルビゼ、クレツキ指揮フィルハーモニア◯ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ソナタ1番

大変レアな盤なので、オススメの1枚です。

GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二重協奏曲

《オーディオ・ファイル、レア盤》GB EMI ALP1999 フェラス&トルトゥリエ ブラームス・二重協奏曲/ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ1番

フェラス&トルトリエによるダブルコンチェルト。巨匠2人よる品の良い華麗な演奏で素晴らしい。クレツキ指揮フィルハーモニア管弦楽団が、またバランスの良い伴奏をして、2人を引き立てている。余白にフェラスとバルビゼのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番が収録されているが、これだけでも価値があります。

録音:1962年6月22、23日。FALP 785, ASD 549 としての発売も有る。

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Christian Ferras / Paul Tortelier / Philharmonia Orchestra Conducted By Paul Kletzki‎ – Brahms – Double Concerto / Christian Ferras, Pierre Barbizet – Beethoven – Sonata No. 1 In D, Op.12 No. 1

プロダクト

レコード番号
ALP1999
作曲家
ヨハネス・ブラームス ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
演奏者
クリスティアン・フェラス ポール・トルトゥリエ ピエール・バルビゼ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団
指揮者
ポール・クレツキ
録音種別
MONO
“EARLY LARGE DOG” SEMI-CIRCLE, MONO 1枚組(160g), Stamper 2N/4N。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二…
  • GB EMI ALP1999 フェラス&トゥルトリエ ブラームス・二…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

セミサークル》は基本的には、赤の地に上半分の半円の中に蓄音機とニッパーの絵が入り、半円の上部は「HIS MASTER’S VOICE」のロゴが印刷されたデザインになります。これを、「ラージ・ドッグ・イン・セミサークル(半円、ハーフムーン)」と呼びます。フランス盤は、LA VOIX DE SON MAITRE(VSM)となる。
HMVの名演・名録音がカタログを埋め尽くしている。番号では、ASDの576あたりから2470までは、ステレオ録音のオリジナルであると考えられています。中でも、シューリヒトのブルックナー、ケンペ・バルビローリの一連の録音、そして、デュ・プレの名盤は、オーディオファイル・音楽ファンの憧れの的です。

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オーダーは 品番 / 34-24142
販売価格 7,700円(税込)

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♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

♪のびやかな〝うた〟が魅力的 フルニエ&セル&ベルリン・フィル ドヴォルザーク・チェロ協奏曲

ピエール・フルニエが米 CBS に録音する見返りにジョージ・セルがベルリン・フィルを振ることで成立した唯一のセッション。

その演奏スタイルとノーブルな容姿から〝貴公子〟と謳われたフランスのチェリスト、フルニエ2度目となるドヴォルザークの代表的な録音。フランスの名チェリストであったフルニエがセルの指揮するベルリン・フィルハーモニーをバックに、1960年代初頭に録音した名盤の誉れ高いドヴォルザークのチェロ協奏曲。この協奏曲に内在する郷愁や憧憬を雄大なスケールで、しかも詩情豊かに表現した名演です。

DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

通販レコードのご案内《RESONANCE》DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェロ協奏曲

ヴィンテージLPの人気盤となるとカザルス、ジャクリーヌ・デュ・プレ、ロストロポーヴィチを指折れるドヴォルザークのチェロ協奏曲。独奏のチェロとオーケストラとががっぷり四つに組んでぶつかり合う感じではなく、オーケストラとチェロとが室内楽みたいに掛け合いながら、のびのびと旋律を奏で、歌い上げていく雰囲気がフルニエ盤の魅力。フルニエのチェロのカンタービレな歌いぶりもいいし、ベルリン・フィルの管楽器群、殊にフルートやクラリネット、オーボエといった木管楽器の演奏が聴きどころ。歌わせるところではゆったりとメロディーを歌わせ、締めるべきところではぴしっと締めてアンサンブルを整えるマエストロ・セルの熟練の棒さばきの見事さ。これは、セルの下、フルニエとベルリン・フィルがドヴォルザークの歌をのびやかに歌い上げてゆく、そこに一番の趣と味わいがある演奏です。

1962年6月ベルリン録音。録音は、ベルリン郊外のダーレム地区にあるイエス・キリスト教会で行なわれました。1950年代初頭から1972年までベルリン・フィルの録音がほぼ独占的に行なわれていたこの教会は、深みのある豊かな響きが特徴ですが、アナログ時代のドイツグラモフォンの名エンジニア、ギュンター・ヘルマンスは、その中でチェロ独奏を美しく明晰に際立たせつつ、その背後に大きく広がるオーケストラのソノリティを余すところなく録音に収めています。

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェ…
  • DE DGG 2535 106 フルニエ&セル ドヴォルザーク:チェ…
BLUE LINE, STEREO 1枚組(110g), Release 1975。

通販レコード詳細・コンディション、価格

土臭さ満載のこの協奏曲から、これほどまでに温かくノーブルで、しかも繊細な響きを引き出しているのは、まさにフルニエならではの至芸といえるでしょう。この協奏曲は、フルニエにとって愛奏曲の一つであり、そのフルニエのドイツグラモフォン時代の録音の中でも殊更評価が高く、ステレオLP時代を通じて、ロストロポーヴィチ/カラヤン盤(ドイツグラモフォン)と並び最高の名演とされていた1961年録音の歴史的名盤です(フランスADFディスク大賞、ドイツ・レコード批評家賞受賞)。これは1975年に再販プレスされたもの。

プロダクト

品番
34-27348
レコード番号
2535 106
作曲家
アントニン・ドヴォルザーク
演奏者
ピエール・フルニエ
オーケストラ
ベルリン・フィハーモニー管弦楽団
指揮者
ジョージ・セル
録音種別
STEREO

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤

通販レコード

品番 34-27348
販売価格 4,400(税込)
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https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27348

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語り継がれていく名盤 聴き手の心を震わせる、ヨハンナ・マルツィの誉れ高き名盤 随所に女流らしい味わいがある。

語り継がれていく名盤 聴き手の心を震わせる、ヨハンナ・マルツィの誉れ高き名盤 随所に女流らしい味わいがある。

語り継がれていく名盤 ― 聴き手の心を震わせる、誉れ高き名盤。

GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内《英プレス盤 SEMI-CIRCLE ANGEL》GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ パウル・クレツキ フィルハーモニア管弦楽団 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

 マルツィの代表的な名盤で、英COLUMBIA盤はコレクターズ・アイテムとして有名な高額盤。このANGEL盤は英国プレスでジャケットのみ米国で作られています。値段はCOLUMBIA盤よりかなりリーズナブルです。イギリス・プレス盤、モノラル録音。

1954年2月にロンドン、キングズウェイ・ホールでのセッション録音。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27451

GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:…
GB ANGEL ANG35137 ヨハンナ・マルツィ ブラームス:…
 ヨハンナ・マルツィは1924年ハンガリー生まれ。生前のフバイに教えを受け、その才能を約束された。大戦を逃れ、夫婦はスイスへ移住。当初、オランダで活動を行う。1950年、スイスで出会った富豪からイタリアの銘器、カルロ・ベルゴンツィ「タシリオ」を貸与され、全ての録音に使用した。1953年ロンドン・デビューを果たし、そして、ウォルター・レッグの目に留まり、このブラームスが英Columbiaで最初の録音となった。
 その容姿ゆえ、英国で人気の高かったマルツィのブラームスはこのように録音され、60年を経た今なお多くのファンから高い支持を得ている。今から思えば女流ヴァイオリニスト・ブームというのは、このLPから始まったように思う。このレコード録音ほど、それまで意識したことのなかった女流奏者という存在を印象付けたLPは無い。確かにこの曲には名だたる名演がひしめく。ブラームスという曲と女流というのがとても合っているようだ。女性ならではの切ない情念が包み、しかもそれが高い気品を持った名品。
 いかに優れた音楽家であったにせよ、ハンガリーの片田舎出身のヴァイオリニストが、その死後40年以上経た今日も名声と伝説とオーラを保ち解き放っているという事実は驚嘆に値する。勿論この名声と伝説はこれからも語り継がれていくと思います。
 異常なまでの集中力とそれを支える精神力は、マルツィの演奏に感じさせる類いまれな緊張感のエネルギーみたいなもので、演奏する作品と何とも云えない一体感を感じさせてくれます。

若きマルツィの清楚でひたむきな演奏の魅力を十二分に堪能できるもの。

  • GB HELIODOR 89 620 ヨハンナ・マルツィ&ヨッフム …
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通販レコードのご案内《英プレス ステレオ盤》GB HELIODOR 89 620 ヨハンナ・マルツィ オイゲン・ヨッフム バイエルン放送交響楽団 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲4番、交響曲39番

 ヨハンナ・マルツィが残した唯一のモーツァルト協奏曲4番として高名な録音。オリジナルのモノラル録音のグラモフォン盤はコレクターズアイテムとなっています。これは1966年にステレオ化して発売されたもので、音質的にはオリジナルの力強さを損なわない上手にまとめられたものです。特にヴァイオリンの音色は張りと艶のある高音質で、マルツィの名演を鑑賞するには好適の一枚。イギリス・プレス盤、ステレオ録音。

1952年11月3,4日/1954年6月1,2日、ミュンヘンでのセッション録音。名演、名盤。
 マルツィのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲の録音というと第3番はサヴァリッシュ指揮フィルハーモニア管との EMI 録音、ヨッフム指揮バイエルン放送響との放送録音、オッテルロー指揮オランダ放送フィルの放送録音の3種類が現存、それらは中古オリジナル盤でも購入可能。
 第4番の録音は本盤が唯一のもので、表現がストレートに過ぎる気がしないではありませんが若々しいひたむきさで、弾けるような表現にはすっかり惹き込まれてしまいました。
 ヨッフムの指揮するオーケストラの端正で明朗な表現はマルツィのソロと素晴らしい相性を示しており、共々フレッシュな表現を作り上げていて素晴らしい聴き映えのする録音に仕上がっています。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=27037

特筆すべきは第2楽章の美しさ ― マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。

  • US DEC DL9858 ヨハンナ・マルツィ ドヴォルザーク・ヴァ…
  • US DEC DL9858 ヨハンナ・マルツィ ドヴォルザーク・ヴァ…

通販レコードのご案内《米プレス サンプル・コピー盤》US DECCA DL9858 ヨハンナ・マルツィ フェレンツ・フリッチャイ ベルリンRIAS交響楽団 ドヴォルザーク・ヴァイオリン協奏曲

 マルツィの誉れ高き名盤の一つである、ドイツ・グラモフォンにセッション録音したヴォルザークのヴァイオリン協奏曲。マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、特筆すべきは第二楽章の美しさ。フリッチャイのタクトのもとオーケストラの反応もよく、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。アメリカ・プレス盤、ステレオ録音。

1953年6月3-5日にベルリン、イエス・キリスト教会でのセッション録音。pink label(非売品)、優秀録音、名演、名盤。
 彼女のソロは表現がストレートに過ぎる気がしないではありませんが、若々しくひたむきさで弾けるような表現にはすっかり惹き込まれてしまいました。フリッチャイのオーケストラの端正で明朗な表現は、マルツィのソロと素晴らしい相性を示しており共々フレッシュな表現を作り上げていて素晴らしい聴き映えのする録音に仕上がっていると思います。
詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=19249

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音場に旺盛な生命力が漲る*ヘンリク・シェリング ギブソン ロンドン響 パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲1番&4番

音場に旺盛な生命力が漲る*ヘンリク・シェリング ギブソン ロンドン響 パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲1番&4番

通販レコードのご案内どれほど完璧すぎて現実離れしていると言われても、ミロのヴィーナスやボッティチェリのヴィーナスの誕生の姿は美しい。

NL PHILIPS 9500 069 ヘンリク・シェリング パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲1番/4番《蘭レッド・レーベル白文字盤》NL PHILIPS 9500 069 ヘンリク・シェリング パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲1番/4番 みずみずしく、のびのびしていて極めて美しいヘンリク・シェリングの音色。20世紀を代表する名手でありながら、真摯な芸風で知られる名ヴァイオリニスト、シェリングによるパガニーニ演奏は表面的な技巧もさることながら、作品そのものの情緒を聴かせる完璧かつ流麗な気高い演奏です。
 美音の持ち主は、往々にして自らの音の美しさに浸りがちですが、シェリングの演奏は純粋・明瞭かつ客観的であり、耽美的な要素はありません。その禁欲的エロス、音場に旺盛な生命力がみなぎる録音。彼の音色が艶っぽく再生されて、たまらないのです。この録音から聞き取ることができるのは、そのシェリングの技巧の完璧さと音のニュアンスの幅広さ、そして音楽の美しさである。シェリングの演奏が厳しいとか精神性が高いと評されることがあるのは、音の美しさに浸りきった演奏をしないことに由来するのだと思います。それは彼が、和音の処理を見事に弾き分けることで立ち上がってくる構成美であることが実感できる1枚。
 徹底したシェリングのヴァイオリン美学に貫かれた名演と言って良いでしょう。シェリングはたくさんの録音を残しており、バッハの無伴奏ヴァイオリンのための作品は、ミルシテインの演奏と並んで評価が高い。1970年代になるとシェリングの演奏上歴史に名を残す独 DGG に入れたバッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲」(DG 149270/2 SLPM)を聴けば、そのこと全て納得頂けると思います。シェリングを語るときの常套句、「高潔」とか「厳しい精神性」といった言葉が、そのまま現れているフィリップスの録音。1975年6月ロンドン録音。優秀録音、名演

通販レコード詳細・コンディション、価格

Henryk Szeryng, London Symphony Orchestra : Alexander Gibson ‎– Paganini – Violinkonzerte Nr.1 Und 4, Philips ‎– 9500 069

プロダクト

レコード番号
9500 069
作曲家
ニコロ・パガニーニ
演奏者
ヘンリク・シェリング
オーケストラ
ロンドン交響楽団
指揮者
アレクサンダー・ギブソン
録音種別
STEREO
RED WITH WHITE LETTERING, STEREO 1枚組(110g), Release 1976。

販売レコードのカバー、レーベル写真

NL PHIL 9500 069 ヘンリク・シェリング パガニーニ・…
NL PHIL 9500 069 ヘンリク・シェリング パガニーニ・…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
NL(オランダ)盤
レッド・ラベル 白文字赤色の地に「PHILIPS」の社名ロゴが大きく印刷された、このラベルは1960年代の半ばから1980年代までの長きにわたって使用されてきました。ご存知のように、この頃の同レーベルには名演・名録音盤にあふれています。「HIFI-STEREO」と印刷されたマルーン・ラベルの再生音と比べて、ホールトーンを積極的に捕らえた録音は、ホールの平土間の少々後方の席で聞いたサウンドイメージですが、実際にホールで聞くよりも各楽器のディテールが手に取るようにわかり、しかも決して混濁することがありません。それは演奏の録音後に、ホールトーンを録音してブレンドして創りだされた独自製法が施されていて、ここに、アナログ録音の完成されたひとつの姿として雰囲気豊かな再生音になっている理由を見出すことができそうです。なお、初期のものはロゴが銀色で、後期のものは白で印刷されています。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-21273
販売価格 5,500円(税込)

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