ブログ

クラシックレコード情報

リリー、モーツァルトを弾いて下さい*リリー・クラウス モーツァルト ピアノ・ソナタ14番/6番/幻想曲

リリー、モーツァルトを弾いて下さい*リリー・クラウス モーツァルト ピアノ・ソナタ14番/6番/幻想曲

日本人が愛するモーツァルトの名盤を、日本軍によって失っていたかもしれない。拘留され第二次世界大戦終結まで軟禁された女流ピアニスト。

通販レコードのご案内《仏ディスコファイル・メタル使用盤》US HAYDN SOCIETY HS9056 リリー・クラウス モーツァルト ピアノ奏鳴曲K.457/K.284/K.475

ディスコフィル・フランセ録音

  • モーツァルト弾きとして知られるリリー・クラウスの最高傑作盤です。米ハイドンソサエティの本盤は、晩年の米国コロムビア盤と比して若い所為か情熱を内に秘めた、生命感に溢れる演奏です。
    他のピアニストと比べると、自由自在なテンポ設定でフォルテは強いタッチで鳴らし非常に個性的です。
  • US HAYDN SOCIETY HS9056 リリー・クラウス モーツァルト ピアノ奏鳴曲K.457/K.284/K.475
US HAYDN HS-9056
(演奏者)リリー・クラウス
(曲目)モーツァルト・ピアノソナタ14番/6番/幻想曲

ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457
ピアノソナタ第6番 ニ長調 K.284
幻想曲 ハ短調 K.475

モーツァルトの音楽の持つ多様性を過不足なく的確に表現し、このフレーズはこうでなくては、と云うまさに正鵠を得た最高の演奏を聴かせてくれる。演奏家は身体で勝負するだけに、心身の衰えを如何にカバーしていくかが難しい。特に女性の場合、多くはそれに結婚・出産などが重なる。全身全霊を傾けた命がけの演奏家として、宇野功芳氏が挙げるのはアルゲリッチ、デュ・プレ、チョン・キョンファそれにリリー・クラウスと、みな女性だが長く第一線を保ち続けたのはクラウスぐらいで、彼女を驚異と宇野氏は捉えている。

彼女らは、いわゆる女性的なものを押し出さず、火のような情熱と作品に切り込んでいく深みにおいて男性奏者に匹敵する。しかし、このまま死んでもいいというほどの燃え尽き方を男性奏者は絶対にしないものではないか。ハンガリー生まれのリリー・クラウスは「モーツァルトは燃え立つ火です」と語っているが、クラウスの演奏にはパッションの炎が確かに感じられる。当時の演奏家としてはテンポの緩急の巾が大きく、ダイナミクスの変化にも激しさを見せるのは、内面から湧き上がる情熱が自然体として表層に上がってきた音楽で、現代の演奏家が大ホールに響き渡るような派手なパフォーマンスを恣意的に行っているものとは根本的に異なるものです。

ハ短調ソナタ K.457
このソナタは、幸福感に満ちたK.330からK.333の4曲に続いて作曲された作品で、きわめて劇的な性格を持ったソナタであり、後のベートーヴェンにもっとも強く影響を与えた作品だといわれています。また、このソナタはK.475の《幻想曲ハ短調》とセットで演奏されることが多くて、その関係が昔からいろいろと取りざたされてきた作品でもあり、このレコードでも第6番を挟んで演奏されています。
モーツァルトが2曲をその順序に組み合わせて出版したためでもあるのですが、しかし、両曲とも途中に明るいハ長調の部分があるにしても、基調はハ短調で深刻な情緒が支配的ですから、《幻想曲》だけ切り離して演奏したほうが効果的だという説も少なくありません。
モーツァルトが活躍した当時のコンサートではソナタの演奏に先立って幻想曲風の即興演奏を披露する事がよくあったそうです。このハ短調ソナタはモーツァルトの弟子であったトラットナー夫人のために書かれたもので、同じ調であるハ短調の幻想曲は彼女がコンサートで演奏するときのために、前半で披露する即興演奏のものとしてあらかじめ作曲したものではなかったのかというのが現在の定説となっています。手本としてモーツァルトが譜面にしたためた幻想曲を、夫人がいかに即興演奏としたかは想像を出ませんが、しかし、当時のピアノの可能性を限界まで使い切ったと思えるほどに広い音域とダイナミックな音量が求められるこのソナタを提供されたトラットナー夫人はそれなりの技量を持った女性であっただろうことが想像されます。
第6番のピアノソナタは、オペラの上演のために冬を過ごしたミュンヘンでデュルニッツ男爵からの注文に応えて作曲した、19歳の時の作品です。ニ長調という性格からも、明らかにハイドン風の特徴を持っていますが、今までの即興演奏などでため込んできたあれこれのアイデアをここに凝縮してまとめたものと思える、規模が大きく、まるで交響曲をピアノ用に編曲したような風情だといわれてきました。また、第3楽章の大規模な変奏曲形式はモーツァルトのソナタとしては他に例がなく、厳格な父レオポルドもこの作品をとても高く評価していました。とりわけ33小節にも及ぶアダージョ・カンタービレの第11変奏は本当に美しい音楽です。
ベートーヴェンに影響を与えた強烈なソナタと、即興演奏の風情のあるピアノ作品を組み合わせた、リリー・クラウスの演奏はモーツァルトの書いた音符を正確にバランスよく響かせることに意を注ぐのではなくて、モーツァルトが音符を使って書いた「心のドラマ」を再現しようと言うものです。譜面をめくる音も聞き取れることから、細切れの録音ではなく何回かテイクをとって、そのうちベストのものを採用しているようです。そのことも、このレコードの価値を高めているのかもしれません。彼女の演奏に虚心坦懐に耳を傾ければ、モーツァルトがこの音楽にこめた深い感情がヒシヒシと伝わってきます。そして、「人生は美しい、人生は生きるに足る」というモーツァルトのささやきが心に染みいってきます。

リリー・クラウスのピアノはくっきりとしたフレージングで、モーツァルトのピアノ・ソナタなどは最近よく聴くような軽やかで透明感があるようなものとはまったく違って、正統派にして刺激的な歯ごたえがある。神経質では無い思い切りの良さが有る意味〝男性的〟ですが、モーツァルトに対する途方も無く深い愛情を本質に持つので、どの曲を聴いていても少しも飽きることなくモーツァルトの音楽がどんどんと心の中に浸みこんで来ます。

1956年パリ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
HS-9056
作曲家
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏者
リリー・クラウス
録音種別
MONO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • US HAYDN SOCIETY HS9056 リリー・クラウス モ…
  • US HAYDN SOCIETY HS9056 リリー・クラウス モ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤
“Haydn Society” DARK GREEN WITH SILVER LETTERING, MONO 1枚組 (170g), Stamper 仏ディスコファイル メタル XTV 使用盤。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-25929
  • 販売価格5,500円(税込)

続きを読む 紹介リリー、モーツァルトを弾いて下さい*リリー・クラウス モーツァルト ピアノ・ソナタ14番/6番/幻想曲

リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

カラヤンのモーツァルト演奏のスタイルは変化することはなかった。

 カラヤンとベルリン・フィルのモーツァルトで、《ハフナー》、《リンツ》、《プラハ》、39番、40番と《ジュピター》は二種類あるが、引き締まったモーツァルトを聞きたいか、ゴージャスで華やかなサウンドを楽しみたいか。好みで選んで聞くのが良いが、名手の揃ったベルリン・フィルの木管楽器を楽しむにはEMI盤が勝る。優美に磨かれた、華麗なモーツァルト。カラヤン美学の徹底した演奏です。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられ、この上なく心地の良い響き。ベルリン・フィルとカラヤンの見事なコラボレーションが生み出した、不朽不滅のモーツァルト後期交響曲集をここに聴くことができます。
 録音場所はイエス・キリスト教会で、1970年9月に行なわれた。この時期、カラヤンとベルリン・フィルのコンビはEMIと、ドイツ・グラモフォンで旺盛に録音を行った。よく知られているように、ダーレム地区の騒音問題などもあって、カラヤンのベルリンでの録音拠点は、1973年からベルリン・フィルハーモニーに移りますが、このモーツァルト後期交響曲集と、ブルックナーの第4番&第7番、チャイコフスキーの後期交響曲集に関しては非常に短い期間で録音場所を違えて再録音をおこなっているのです。
 1970年当時のカラヤンは、イエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗なサウンドを志向していましたが、5年後の録音場所は、ベルリン・フィルハーモニーに移って精悍なモーツァルトを聞かせている。単なる再録音ということになりますので、5年という短い期間にカラヤンの嗜好が変化したことを十分に窺わせます。こちらが一般的にはカラヤンのモーツァルトだろう。

通販レコードのご案内リハーサル盤付き4枚組初版です。

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集《英モノクロ切手盤、初発》GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集 カラヤン&ベルリン・フィルによるモーツァルト:後期6大交響曲集。同コンビで1975~1977年にはDGGからもリリースされたときは驚きをもって迎えられたとのことですが、EMI盤がダーレムのイエス・キリスト教会での録音、DGG盤がフィルハーモニーザールでの録音ということで、サウンドの傾向には大きな違いが見られます。
 本盤はイエス・キリスト教会の豊かな響きを存分に生かした分厚く豊麗な仕上がりとなっています。4枚組ですが、4枚目は(第39番、40番、41番の)リハーサルが収録されており、カラヤンがどのように音楽を作っていったのかが、よくわかります。カラヤン&ベルリン・フィルの録音は星の数くらい沢山あるが、ベルリン・フィルの実力を最高に引き出しているという点では当盤も最右翼でしょう。ベルリン・フィル伝統のアンサンブルは健在で他に得られない圧倒的なものです。

1970年9月ベルリン、イエス・キリスト教会での録音、リーフレット付属。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Wolfgang Amadeus Mozart, Herbert von Karajan, Berliner Philharmoniker ‎– The Last Six Symphonies

プロダクト

レコード番号
SLS809
作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音種別
STEREO
WHITE & BLACK STAMP DOG, STEREO 4枚組(110g/130g/130g/130g), Release 1971, Stamper 2G/2G 1G/1G 2G/2G 1G/3。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集
GB EMI SLS809 カラヤン モーツァルト・後期6大交響曲集

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
GB(イギリス)盤

《モノクロ切手 白枠》セミサークルレーベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためです。このスタンプ・ニッパー・ラベル(ER3)は、郵便切手が白黒(モノクロ)になります。番号で見ると、ASD2470 あたりから 2750 あたり まではカラー・ニッパーがオリジナルでこれ以降は、モノクロのニッパーが初版ということになるらしい。この、ASD シリーズの半円ニッパーとスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーの LP は盤自体のクオリティがとても高く、ばらつきも少なく優秀なプレス技術といえます。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。 https://recordsound.jp/analogsound/index.php?mode=detail&gid=25163
オーダーは 品番 / 34-25163
販売価格 8,800円(税込)

「クレジットカード決済」「銀行振込」「代金引換」に対応しております。

続きを読む 紹介リハーサル盤付き*カラヤン美学の徹底した カラヤン指揮ベルリン・フィル モーツァルト・後期6大交響曲集

あせらず新年度からでも再開できたらと⦿思い出があり、令和に受け継ぎたい昭和歌謡の投票を受付中

あせらず新年度からでも再開できたらと⦿思い出があり、令和に受け継ぎたい昭和歌謡の投票を受付中

 年始に当たり、貴兄の健康とご多幸を祈念いたします。
 SP会もながく休んでいますが、この際あせらずに新年度からでも始めたらと思っています。
 

令和4年元日

令和に受け継ぐ昭和の歌謡曲を選定中。あなたも参加して下さい。

平成版名曲新百選第4撰

(曲目)

藤山一郎
影を慕いて
東海林太郎
むらさき小唄
新橋喜代三
明治一代女の唄
上原敏
流轉
浅草〆香
流れ三味線
上原敏、浅草染千代
倅でかした
浅草染千代
しぐれ旅
上原敏、青葉笙子
鴛鴦道中
上原敏
上海だより
高峰三枝子
湖畔の宿

続きを読む 紹介あせらず新年度からでも再開できたらと⦿思い出があり、令和に受け継ぎたい昭和歌謡の投票を受付中

くつろいで居心地のよい音楽◆室内楽のカミ曲 ウィーン八重奏団 メンデルスゾーン 八重奏曲

くつろいで居心地のよい音楽◆室内楽のカミ曲 ウィーン八重奏団 メンデルスゾーン 八重奏曲

通販レコードのご案内音楽の喜び・楽しみを共にわかちあい、輝いていた黄金時代のウィーン・フィルの心。意気のようなものが充満している。

GB DEC LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン 八重奏曲(フラット210g重量盤・金文字初出)《英オレンジ金文字フラット盤》GB DECCA LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン 八重奏曲(フラット210g重量盤・金文字初出)

 淡々とした美しさを奥深い透明感で貫いて描ききる素晴らしい名演。ウィーンの名手達が弾力的なリズム感と固い構成感で全体を見失わせない実に上手い設計で聴かせてくれる。
 一貫して広がりを持った、豊かで伸びやかな感性に溢れている。こうした表現は、当時のウィーン・フィルのトップ、ボスコフスキーやヒューブナーらの名手。気心の知れたメンバーによる演奏ということもあるのでしょう、きっちり作り上げた精密感よりも余裕と慈しみを感じさせる秀演。モーツァルトでもそうですが、こういうくつろいで居心地のよい音楽はこの団体の十八番ですね。
 メンデルスゾーンの八重奏曲は、明るく爽やかな初期ロマン派の雰囲気と若き天才の瑞々しい感性に彩られた名曲です。アントン・フィーツのリーダーで1972年にステレオ録音されていますが、本録音はステレオ盤はありません。

 この弦楽八重奏曲はメンデルスゾーンが、16歳の時に作曲した作品です。友人でヴァイオリンの先生のお誕生プレゼントとして作曲された曲だそうですが、裕福な家庭に生まれて何不自由なく育った作曲家が、16歳で作曲したということを割り引く必要は全くない、完成度の高い楽曲です。この楽曲はヴァイオリンが4人、ヴィオラが2人、チェロが2人となる弦楽四重奏×2の編成です。ロックで言えば、ツイン・ドラムにツイン・リードのようなイメージでしょう。音の厚みが凄い、とても若々しくて瑞々しい室内楽のカミ曲です。
ウィーン八重奏団は1947年、当時ウィーン・フィルのコンサートマスターだったヴィリー・ボスコフスキーと首席クラリネット奏者だったアルフレート・ボスコフスキー兄弟を中心に結成された。ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦5人と、クラリネット、ホルン、ファゴットの管3人からなる。今日までウィーン・フィルの名手たちによって受け継がれてきた伝統の音色が魅力。
Ensemble – Members Of The Vienna Octet
Cello – ニコラウス・ヒューブナー Nikolaus Hübner, リヒャルト・ハラント Richard Harand
Viola – ギュンター・ブライテンバッハ Günther Breitenbach, フェルディナント・シュトラングラー Ferdinand Strangler
Violin – ウィリー・ボスコフスキー Willi Boskovsky, フィリップ・マタイス Philipp Matheis, グスタフ・スウォボダ Gustav Svoboda, フリッツ・ライターマイアー Fritz Leitermeier

1957年、ウィーン優秀録音、名演、名盤。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

The Vienna Octet ‎– Mendelssohn – Octet In E Flat Major

レコード番号
LXT2870
作曲家
フェリックス・メンデルスゾーン
オーケストラ
ウィーン八重奏団員
録音種別
MONO
ORANGE WITH GOLD LETTERING

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB DEC LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン…
GB DEC LXT2870 ヴィエンナオクテット メンデルスゾーン…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
EX
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
  • オーダー番号34-22573
  • 販売価格5,500円(税込)

続きを読む 紹介くつろいで居心地のよい音楽◆室内楽のカミ曲 ウィーン八重奏団 メンデルスゾーン 八重奏曲

♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

通販レコードのご案内永久保存版のケルテスの名盤〜異色のモルダウ

GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘミアン・ラプソディー」《英ワイドバンド、グルーヴ盤》GB LONDON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘミアン・ラプソディー」

タイトルがクィーンの名曲と同じですが『ボヘミアン・ラプソディー』収録のロック史上の名盤『オペラ座の夜』の発売は1975年。イギリス出身のポップス・グループ、クィーンのヒット曲『ボヘミアン・ラプソディ』はミュージカル調の音楽で、メドレー風に世界各国の音楽が表現されます。楽曲の歌詞には「ボヘミアン」という言葉は登場しないのが謎だということですが、1973年のウィーン・フィルとの録音セッションの休日に海水浴中に行方不明に成った指揮者、イシュトヴァーン・ケルテスの〝ボヘミアン・ラプソディ〟を聞いているとその〝名曲アルバム〟風でありながら計算された一枚のアルバムとして再構成された力強さを感じます。

収録曲:スメタナ・歌劇『売られた花嫁』から(序曲、ポルカ、フリアント)/スメタナ・交響詩『モルダウ』/ドヴォルザーク・スラヴ舞曲(第1番、3番、8番、10番、9番)
SXL 6024 の番号で 1962 年に発売されて高い評判を得たレコード。曲目からコンピレーションと思って見過ごされることもないオリジナル通りの内容です。

■1962年3月25日〜4月30日テル・アヴィヴ、ハダー・シネマでのジョン・カールショウ、ゴードン・パリー&スタンリー・グッドールによるステレオ・セッション録音。名演、名盤、優秀録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

Israel Philharmonic, Kertesz ‎– Bohemian Rhapsody (The Music Of Smetana & Dvorak)

プロダクト

レコード番号
CS6330
作曲家
ベドルジハ・スメタナ アントニン・ドヴォルザーク
オーケストラ
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
イシュトヴァン・ケルテス
録音種別
STEREO
WIDE BAND GROOVED, STEREO 1枚組 (150g), Stamper 1G/1G。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘ…
GB LON CS6330 ケルテス スメタナ&ドヴォルザーク「ボヘ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

オペラ録音の金字塔として永遠に聴き継がれる名盤ですが、大切に扱われていたようで盤質に問題ありません。ほぼミントに近い盤です。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

 
オーダーは 品番 / 34-24834
販売価格 4,400(税込)

続きを読む 紹介♪ボヘミアン・ラプソディ●ケルテス指揮イスラエル・フィル スメタナ:売られた花嫁、モルダウ、ドヴォルザーク:スラブ舞曲

現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

通販レコードのご案内モダン楽器を選んだリヒターの峻厳なバッハ。バッハの世俗音楽はもっと気軽に聴きたいという気持ちもないわけではありませんが衝撃を受ける「ブランデンブルク」を代表する名盤の一つです。

DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘンバッハ管弦 バッハ ブランデンブルク協奏曲(全曲)《独シルヴァー・ラベル》DE ARCHIV SAPM138 438/39 カール・リヒター ミュンヘン・バッハ管弦 バッハ・ブランデンブルク協奏曲(全曲) バッハ演奏に生涯をささげた巨匠、カール・リヒターによる有名なブランデンブルク協奏曲。
 モダン楽器小編成オーケストラによる求心力の強いキビキビしたリズムと力強い推進力が特長のバッハ演奏。アンダンテで深い抒情を聴かせる、ニコレやクレメント、バウマン、リンデ、ヘッツェル等、ソリストが非常に豪華なのも特筆されるところ。リヒターのしつらえた完璧なフォルムの中にあって、随所で味わい豊かなソロを聴かせてくれています。
 録音は歪みなく明せきな音質で各楽器がクリアーに聞きとれます。1967年、ステレオ録音。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
SAPM138 438/39
作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
オーケストラ
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮者
カール・リヒター
録音種別
STEREO
SILVER WITH BLACK LETTERING, STEREO 2枚組(150g)。

販売レコードのカバー、レーベル写真

DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘ…
DE ARCHIV SAPM138 438/39 リヒター/ミュンヘ…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
DE(ドイツ)盤

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。
 
オーダーは 品番 / 34-26067
販売価格 6,600円(税込)

続きを読む 紹介現代が忘れ去りつつある何かがこの演奏に*リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管○バッハ・ブランデンブルク協奏曲全曲

歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」

歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」

通販レコードのご案内ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演。

FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」《仏ニュー・ニッパー盤》FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」 新型コロナウイルス感染拡大防止でウィーン・フィルも演奏会の実行に頭を悩ましていました。バイロイト音楽祭は、2020年の開催を中止すると決定。2021年のウィーンから新年を祝う、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、史上初めて、無観客でのコンサートとなりました。指揮台に立ったのはリッカルド・ムーティ。
 ウィーンでは、1973年に「アイーダ」を指揮して以来、国立歌劇場の演奏を担当しているウィーン・フィルと良好な関係を維持しています。国立歌劇場総支配人マイヤーも、2008年の「コシ・ファン・トゥッテ」後、疎遠になっているムーティに対して、諸手を挙げて歓迎すると語っています。
 長年ウィーン・フィルがホスト役を担っている夏のザルツブルク音楽祭に、カラヤンの招きに応じて、1971年に「ドン・パスクワーレ」でデビューして以来、親密な関係を築いています。
 2014年9月にローマ歌劇場の終身名誉指揮者を辞任した後、一説にはイタリア大統領に?などというスケールの大きな噂も流れ、何かと話題を提供しているムーティですが、イタリアでは、自らが創始したルイジ・ケルビーニ・ジョバニーレ管弦楽団での後進の育成に専念し、イタリア歌劇場のいかなるポストにも就かないと断言しました。すでにフィレンツェで12年間、ミラノで19年間、歌劇場で重要なポストに就いていたことを考えると、〝帝王〟とファンが呼び崇めるのも納得がいきます。

オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。

 声楽というもののテクニックの世界のひとつの頂点が、ベルカント・オペラだ。ベルカント・オペラというのは、音楽がワーグナーなどのようには凝っていないので、キャストが良くないとなんにも面白くないが、その中でも抱腹絶倒のギャグ・オペラが「ドン・パスクワーレ」。
 ムーティ自身、私のザルツブルク音楽祭でのオペラデビューは、1971年のドニゼッティ《ドン・パスクワーレ》の成功ででした。と、35年経った2006年に振り返り語っていたほどの自信作だけに、本盤のキャスティングは文句ない。
 歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合させるために、それぞれに適した歌手らを起用。特にマラテスタ役のバリトン、レオ・ヌッチの美声には当時から魅せられているし、タイトルロールのドン・パスクワーレ役には、1947年にイタリア放送協会主催の声楽コンクールで優勝し、ミラノ・スカラ座をはじめとするイタリア各地の歌劇場に登場し、1951年にはグラインドボーン音楽祭、1952年にはザルツブルク音楽祭に出演して話題を呼んだ大ベテランのバス歌手、セスト・ブルスカンティーニが貫禄を見せている。
 1979~1980年のシーズンに合衆国でツアーをしていた直後のインタビューで指揮者はしばしば演出家と衝突します。モーツァルトやヴェルディ、ワーグナーのような作曲家の作品に「内在する」、「音楽にのっとった演出」からあまりに遠くかけ離れているからです。と話していたムーティ。舞台に煩わされないレコードだからムーティも思う存分、彼の音楽美学を発揮。精度、輝きと整合性のために、ドン・パスクアーレの茶番に鋭いウィットと穏やかな感情をもたらした名演です。オペラで腹を抱えて笑いたい人は、ぜひとも楽しんでほしい。

1982年7月ロンドン、キングズウェイ・ホール、ブックレット付属。
自家薬籠中の名作
ムーティがEMIに録音した、一連のイタリア・オペラ名作シリーズ。ミレッラ・フレーニ、セスト・ブルスカンティーニ、レオ・ヌッチと当時最高のイタリア歌手をロンドンに招聘してセッション録音されました。デジタル録音の恩恵で、キングズウェイ・ホールの美しい響きが空気感までも正確に再現されます。

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

Mirella Freni, Sesto Bruscantini, Leo Nucci ∙ Gösta Winbergh, Riccardo Muti ‎– Donizetti, Don Pasquale

レコード番号
1434363
作曲家
ガエターノ・ドニゼッティ
演奏者
ミレッラ・フレーニ セスト・ブルスカンティーニ レオ・ヌッチ イェスタ・ヴィンベルイ
オーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団 アンブロジアン・シンガーズ
指揮者
リッカルド・ムーティ
録音種別
STEREO
NEW NIPPER, STEREO DIGITAL 2枚組 (110g/105g)。
FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パ…
FR VSM 1434363 ムーティ ドニゼッティ:歌劇「ドン・パ…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
FR(フランス)盤
NEW NIPPER)は1980年代中ごろからの、主にデジタル録音主体の時代のレーベルは、ステレオ初期の「セミサークル」に似たデザインのものになります。これが、EMIの最後期のレーベルデザインとなります。

通販レコード

詳細の確認、購入手続きは品番のリンクから行えます。

 
オーダーは 品番 / 34-25441
販売価格 4,000円(税別)

続きを読む 紹介歴史的解釈と現代的解釈を見事に融合 ムーティ ブルスカンティーニ フレーニ ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクワーレ」